1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680173
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
中川 清隆 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70115252)
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Keywords | 都市気候 / 放射収支 / 表面形状 / 衛星リモートセンシング / 模型実験 / 数値実験 |
Research Abstract |
研究計画2年度目なので、前年度導入した2400feetのオープンMTの読み取り装置を実際に使用して、LANDSAT衛星のMSSデータおよびTMデータをオープンMTからハードディスクや光磁気ディスクへ媒体変換する作業手順の確立を行った。従前から416pixel×380lineの衛星データを処理する際に使用しているシステムで処理できるようにフォーマット変換も行う体制の整備を行った。 昨年度開発したLambert面で構成された2次元都市キャニオン構成面の放射収支・熱収支および表面温度を決定する数値モデルを用いて、幾つかの数値実験を試みた。その成果の一つとして、Aida(1982)の都市模型のアルベドの模型実験の再現に成功し、日本気象学会秋季大会等で口頭発表した。 上越教育大学自然棟屋上に15cm×15cm×6cmのコンクリート平板を敷き詰めた上に15cm×15cm×15cmのコンクリートブロックを並べて作成した都市街区模型の表面温度の熱赤外線画像装置による連続観測を、一昨年12月に続いて、昨年、3月、6月、9月、12月に実施したが、一昨年12月及び昨年12月の観測は、測定機器不調のため、良好なデータが得られなかった。3月、6月、9月には40時間以上の連続観測結果を得ることができたが、いずれも、快晴日のデータを得ることは出来なかった。詳細は現在解析中であるが、いずれも、日中は都市キャニオン内にクールアイランドが形成され、夜間は逆に都市キャニオン内にヒートアイランドが形成されることが確認された。
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