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1997 Fiscal Year Annual Research Report

富土山の亜高山針葉樹帯の群落学的解析に基づく垂直分布帯変動抽出の試み

Research Project

Project/Area Number 09680180
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

岡 秀一  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50106605)

Keywords富士山 / 垂直分布帯 / 森林限界 / 撹乱 / 群落学的解析 / 史料
Research Abstract

本研究初年度は追加採択のために研究の開始が大幅に遅れ,資史料の収集・整備に重点を置かざるを得なかったが,北西斜面における調査の見通し,空中写真・各種資史料の収集はほぼ予定通り行うことができた。
1)空中写真判読ならびに現地調査の結果,富士山北西斜面樹木限界付近においては周氷河性と思われる階段状微地形が存在していることが判明した。その分布域は北西斜面、南西斜面に限定されており、風衝斜面に対応する。森林限界の構造や群落の成立はこの地形条件に大きく規定されているように思われる。本年度は当該斜面の微地形の計測ならびに植生調査を行ったほか、このような土地条件が群落形成に与える影響を吟味するため、高度の異なる3地点で気温、地温を通年で観測し、現在も継続中である。このようなスケールでの樹木の生育条件検討の際には、大気だけではなく、土壌を通じた温度条件・水条件なども重視する必要があり,さらに微細な環境条件の計測を計画中である。
2)米軍・国土地理院・林野庁によって1946,1968,1969,1970,1973,1975,1979,1983,1987,1988,1993に撮影された空中写真を入手,主として北西斜面における樹木限界の変動ならびに亜高山帯林分への様々な攪乱の実態を明らかにする手だてを整えた。このことにより,雪代と呼ばれる湿性雪崩あるいは道路建設をはじめとした人為による植生への影響も克明に捉えられる可能性を得た。
3)富士吉田市郷土館には富士山の登山の歴史や絵画資料が保存されていることが判明し,これらを用いた植生変遷解明の可能性を現在検計中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 岡秀一・管野洋光・浜田崇: "富士山森林限界付近の群落と徴地形" 日本地理学会要旨集. 51号. 330-331 (1997)

  • [Publications] 岡 秀一: "「気候景観」は再生する" 日本地理学会地生態学研究グループ第1回 研究発表・討論集会報告書. 56-59 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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