1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680201
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Research Institution | NARA NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
浅井 文男 奈良工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (00212465)
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Keywords | アマチュア衛星 / 人工衛星 / 科学教育 / 物理教育 / ドップラー効果 / 万有引力の法則 / ケプラーの法則 / テレメトリ |
Research Abstract |
今年度はアマチュア衛星を大学の理工系学部および工業高等専門学校における科学教育あるいは工学教育に活用するため、主に以下の2つの項目に関して研究を行った。研究成果は4回の学会講演と3件の学術論文で公表した(2件の講演と1件の論文は平成11年7月までに発表予定)。また、試作した実験教材などはインターネットのWeb上で入手できるようにデータベース化した。 1. 標識電波のドップラー効果の観測 人工衛星が送信するVHF帯およびUHF帯の標識電波を受信しドップラーシフトの時間変化を測定することにより、人工衛星の速さや最接近時のスラントレンジを求める学生実験(実験装置、実験方法、実験テキスト)を考案し、研究代表者が所属する高専・専攻科の電子情報工学特別実験において実施してその教育効果を評価した。 2. テレメトリ・ホールオービットデータの取得と解析 MicrosatおよびUoSATと呼ばれる人工衛星のテレメトリを受信し解析することより、人工衛星の運動状態、人工衛星に搭載されている機器の動作情況および人工衛星を取り巻く宇宙環境を考察・評価する学生実験(実験装置、実験方法、実験テキスト)を考案し、高専・専攻科の特別実験において実施してその教育効果を評価した。また、UoSAT-2と呼ばれる人工衛星が送信するホールオービットデータを取得するための学生実験用デモジュレータを開発した。ホールオービットデータに含まれる太陽電池の出力電流や表面温度、地磁気の長期間にわたる観測データを観測・蓄稍し、太陽の活動、人工衛星の軌道および地磁気の変動を考察する実験教材を作成した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 浅井文男: "高校物理における人工衛星の教材化" 第45回応用物理学関係連合講演会講演予稿集. 1. 460 (1998)
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[Publications] 浅井文男: "アマチュア衛星を使った電波のドップラー効果の観測と演示実験" 応用物理教育. 22・1. 9-14 (1998)
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[Publications] 浅井文男: "電波のドップラー効果の学生実験" 日本物理学会1998年秋の分科会講演概要集. 4. 993 (1998)
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[Publications] 浅井文男: "高校物理における人工衛星の教材化" 日本物理教育学会誌. 46・5. 246-250 (1998)
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[Publications] 浅井文男: "万有引力とスペースシャトル" 第46回応用物理学関係連合講演会講演予稿集. 1. (1998)
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[Publications] 浅井文男: "電波のドップラー効果の学生実験" 応用物理教育. 23・1. (1999)