1997 Fiscal Year Annual Research Report
外国人留学生のコミュニケーション能力を高める自学自習用マルチメディア教材の開発
Project/Area Number |
09680220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
林 徳治 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50228582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖 裕貴 京都経済短期大学, 講師 (50290226)
赤松 辰彦 関西女学院短期大学, 講師 (00249484)
宮田 仁 京都教育大学, 教育学部, 助手 (50263166)
大隅 紀和 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90000083)
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Keywords | 外国人留学生 / コミュニケーション / 情報教育 / 情報活用能力 / コンピュータ / マルチメディア教材 |
Research Abstract |
本研究は,わが国の大学などに在籍する外国人留学生(主にアジア)を対象としたコンピュータなどメディア利用によるコミュニケーション能力(情報活用能力)の育成を目的とした。 初年度(1997年)は,京都教育大学などの外国人留学生(98名)を対象に,コンピュータのレディネス,要望,問題点を質問紙により調査した。結果より,(1)留学生の多くがコンピュータの基本的知識や操作技術の習得に積極的で,コンピュータ関連授業を受講する機会を要望している,(2)研究・研修に役立つコンピュータ授業や,わかりやすい指導方法・技術を切望している,(3)調査対象の大学生のほとんどが,独学によりコンピュータの知識・技能を習得している,(4)コンピュータの機器操作の習得にあたり,言語など留学生独自の悩み(コミュニケーション)があることなどが判明した。これら結果より,指導改善の一策としてマルチメディア教材の活用に着目し,「コンピュータ学習の導入用CAI教材」を開発した。さらに大学院生,学部生各1名を対象に,本教材を活用した試行授業を行い,教授・学習過程における学習者と指導者,マルチメディア教材,印刷教材について,コミュニケーションの向上に寄与する点について分析した。結果より本教材の有用性として,(1)パソコンに対するアレルギーが軽減される,(2)コンピュータに関する基本的な知識・技能を従来より容易に習得できる,(3)学習者個々のレディネスや関心に応じて学習できる,(4)本教材の利用により既存の印刷教材やソフトウェア教材による学習への意欲付けに貢献したことが示唆された。これら成果については,日本教育情報学会や日本教育工学会の全国大会にて発表し,広く公表した。 次年度(1998年)は,これら成果をもとに留学生を対象とした教授・学習過程におけるコミュニケーションの改善を図るべくマルチメディア教材の開発・改良を行い,広く活用されるようにしたい。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 林徳治, 沖裕貴, 他: "外国人留学生のコミュニケーション能力の育成に関する研究(II)" 日本教育情報学会第13回年会論文集. 208-211 (1997)
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[Publications] 林徳治, 沖裕貴, 他: "外国人留学生のコミュニケーション能力の育成に関する研究(1)" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集(第二分冊). 51-52 (1997)
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[Publications] 林徳治, 宮田仁: "教授・学習過程におけるコミュニケーション能力(1)" 日本産業技術教育学会第40回全国大会講演要旨集. 136 (1997)
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[Publications] 真下和子, 林徳治: "外国人留学生のコミュニケーション能力の育成に関する研究(I)" 日本教育情報学会第13回年会論文集. 204-207 (1997)
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[Publications] 沖裕貴, 林徳治: "外国人留学生のコミュニケーション能力の育成に関する研究(II)" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 53-54 (1997)
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[Publications] 宮田仁, 林徳治, 他: "学校教育でのインターネットの利用" 京都教育大学情報処理センター年報第3号. 25-36 (1997)
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[Publications] 林徳治, 宮田仁, 他: "新・情報社会人のすすめ" (株)ぎょうせい, 329 (1997)