1997 Fiscal Year Annual Research Report
特殊教育に携わる教員のテクノストレスの実態と予防対策のためのカリキュラムの開発
Project/Area Number |
09680235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
小孫 康平 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部・主任研究観 (60260022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 正明 鳥取大学, 教育学部, 教授 (20031924)
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Keywords | 特殊教育 / テクノストレス / テクノ依存 / テクノ不安 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
コンピュータ等の利用による疲労、ストレス対策においても心理学的、医学的な方法が開発され始めてきているが、一般教員を対象にした研究はほとんどない。そこで、本研究は教員用の「テクノ依存症的傾向」及び「テクノ不安症的傾向」の実態を把握し、テクノストレスと心理特性(タイプA行動パターン判別検査、コンピュータに対する態度等)や背景要因(年齢・勤続年数等)、労働状況などの関連性を分析することを目的としている。 本年度は、テクノストレスに関する文献及び資料等を収集し、研究動向の検討・分析を行った。また、テクノ依存症的傾向及びテクノ不安症的傾向の検査尺度が確立されていないので、テクノストレス症候群的傾向を判定する調査項目の内容について検討した。 次に、予備調査に伴うデータを分析した結果、性格行動特性であるタイプA行動パターン群の方がタイプB行動パターン群よりも、テクノ依存症的傾向、テクノ不安症的傾向、疲労感等が高いことが明らかになった。また、タイプA行動パターンに影響する変数は、「コンピュータへの高い適応感覚」等が関与していることが示唆された。さらに、テクノストレス症候群の予防対策のための指導プログラムについても検討を進めた。
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