1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680295
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山中 玲子 東京大学, 留学生センター, 助教授 (60240058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 資生 東京大学, 留学生センター, 講師 (30213705)
前田 直子 東京大学, 留学生センター, 講師 (30251490)
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Keywords | 上級日本語 / 日本語教育 / 日本文化 / 日本社会 / 聴き取り / 家族 / 大学院生 |
Research Abstract |
最上級クラス(特別コース・日本文化・日本事情)で用いるテキストの作成と試用 I テレビのドキュメンタリー番組「僕は9歳の能楽師」の録画ビデオを使い、1コマ100分、計7コマの授業を行った。授業の柱は、(1)聴き取り、難しい表現の理解と運用、全体の内容把握等、日本語の能力を高めること、(2)家元制度、内弟子等、日本の古典芸能に特有のしきたりや問題を知ること、(3)父と子、母と子の関係、兄弟愛、伝統の継承、家業を継ぐこと、幼い子供が厳しく仕込まれることの功罪、等々、国や文化の違いを越えた共通の問題について考え討論すること、の三点とした。授業での学生の反応を参考にし、授業で使用した教材に、(1)スクリプトや単語リストを付けて、自習できるようにし、(2)能についての特殊な用語の解説(教師用)も加え、試用版(全64頁)を作成した。 II 一回10〜15分程度の解説番組(『視点・論点』『ことばテレビ』『にっぽん名物研究室』『ニュース』)の録画ビデオを利用して行う授業の教材を2種作成し、計14コマの授業を行った。聴き取り、難しい表現の理解と運用、全体の内容把握等、日本語の能力を高めることを主目的とした教材である。今後の改訂の資料として、授業終了後、アンケートを取った。
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