1999 Fiscal Year Annual Research Report
多文化クラスの大学間および地域相互交流プロジェクトの実施と評価に関する研究
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09680297
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Research Institution | AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
土屋 千尋 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (00242389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 宣子 弘前大学, 人文学部, 講師 (10234494)
徳井 厚子 信州大学, 教育学部, 助教授 (40225751)
宮本 律子 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (30200215)
足立 祐子 新潟大学, 留学生センター, 助教授 (00313552)
脇田 里子 福井大学, 教育地域科学部, 講師 (20251978)
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Keywords | 多文化クラス / 異文化理解教育 / コミュニケーション教育 / 共同作業 / SCS / 合同合宿 / 大学間相互交流 / 日本事情 |
Research Abstract |
本年度は科研の最終年度にあたる。我々は3年間の研究の総括をおこない、成果報告書にまとめて出版した。 まとめにあたって、まず、多文化クラスの用語の定義をあらためて、確認した。「多文化クラス」とは、様々な文化背景をもった学生が参加し、異文化理解についてまなぶクラスである」と定義した。また、「多文化クラス」では、中国帰国者子弟、在日韓国人子弟、帰国子女、社会人枠入学者など、留学生対日本人学生の枠ではとらえきれない、多様な学生がふえたという事実をふまえ、学生の多様性というものをプラス面としてとらえ、積極的にうけいれていく姿勢をもつものであるということで合意した。同時に、多文化クラスの英訳を"Multicultural Class"とした。 次に、多文化クラスの大学間相互交流の3大プロジェクト-共同作業・SCSによる交流授業・合同合宿-のまとめをおこなった。 1.共同作業(各大学の多文化クラスで学生が共同作業を実施→成果物を5大学で交換→コメント、平成9年-10年度実施)における作業前・後でのアンケート調査について、メンバーが単独または、複数で、様々な観点から分析をおこない、その結果をメンバー全員に報告。 2.SCS(=衛星通信システム)による多文化クラスの多大学交流授業(平成10年度実施)についてまとめ、今後、多文化クラスでSCSのどのような活用方法があるか検討。 3.昨年度にひきつづき、秋田大学と福井大学が合同で多文化クラスの合宿を実施。各教員たちは、合宿における学生たちの行動の観察を記録。その結果に基づき、参加学生のコミュニケーション能力について研究。 また、今年度は、多文化クラスを運営する教師について、その実態と役割に関する研究をおこなった。 昨年度にひきつづき、多文化クラスに関連する文献の読書会をおこなった。最後に、多文化クラスと地域の相互交流の可能性について、はなしあった。
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Research Products
(19 results)
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[Publications] 土屋千尋: "複数大学の合同合宿による多文化ワークショップ"『大学教育研究年報』新潟大学大学教育開発研究センター. 第5号(予定). (2000)
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[Publications] 宮本律子: "多文化コミュニケーション能力測定尺度作成の試み"秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要. 第22号(予定). (2000)
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[Publications] 徳井厚子: "異文化接触場面における摩擦の要因-評価の側面の差からみえてくるもの-"『日本語の地平線』くろしお出版. 151-161 (1999)
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[Publications] 徳井厚子: "SCSを利用した多文化クラスの大学間交流授業の試み"メディア教育開発センター研究報告. 14(予定). (2000)
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[Publications] 小山宣子: "平成10年度弘前大学共通教育における多文化クラスの記録"『視聴覚教材と言語教育』大阪外国語大学AV技法研究会. 11. 16-37 (1999)
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[Publications] 脇田里子: "複数大学による異文化交流の合同合宿"福井大学教育実践研究. 24. 367-375 (2000)
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[Publications] 宮本律子: "実践報告:コミュニケーション教育としての日本事情教育-複数大学の日本人・留学生合同合宿を通して-"平成11年度日本語教育学会春季大会予稿集. 221-222 (1999)
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[Publications] 宮本律子: "異文化コミュニケーション能力測定の尺度作成に向けて-複数大学合同多文化合宿に参加した学生のアンケート調査から-"第4回国際日本語教育・日本研究シンポジウム資料稿. 79-84 (1999)
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[Publications] 徳井厚子: "グループ結成初期および後期におけるコミュニケーション意識の変化-多文化クラスにおける共同作業の事前・事後アンケートから-"第4回国際日本語教育・日本研究シンポジウム資料稿. 129-133 (1999)
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[Publications] 宇佐美洋: "日本事情教育における留学生・日本人学生共同作業のもつ意味-日本事情教育からコミュニケーション教育へ-"平成12年度第1回日本語教育学会研究集会口頭発表. (予定). (2000)
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[Publications] 足立祐子: "学生主体の共同作業における教師の関わり方-複数大学の日本人・留学生合同合宿を通して-"『異文化間教育学会第20回大会発表抄録』. 38-39 (1999)
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[Publications] 松岡洋子: "共同作業過程に見られる留学生と日本人学生のコミュニケーション行動"平成11年度第9回日本語教育学会研究集会口頭発表. (1999)
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[Publications] 脇田里子: "多文化クラスにおける日本人学生と留学生の交流"『留学交流』ぎょうせい. Vol.12 no.1. 14-15 (2000)
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[Publications] 脇田里子: "共同作業による多文化理解教育の実践と課題"『メディア教育研究』メディア教育開発センター. 04(予定). (2000)
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[Publications] 足立祐子: "コミュニケーション体験の場としての多文化クラス"『第12回日本語教育連絡会議発表論文集』. (予定). (2000)
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[Publications] 松岡洋子: "多文化状況での日本語コミュニケーション能力"『秋田大学教養基礎教育研究年報』. 第2集(予定). (2000)
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[Publications] 土屋千尋: "多文化クラスの学生および教師の心情面での変化-複数大学の合同合宿における事前・事後アンケートの結果から-"『異文化間教育学会第20回大会発表抄録』. 156-157 (1999)
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[Publications] 土屋千尋: "多文化クラスの運営とその展望について"『異文化間教育学会第21回大会発表抄録』ラウンド・テーブル. (予定). (2000)
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[Publications] 押谷祐子: "多文化クラスにおける共同作業事前・事後アンケート分析の一視点-留学生と日本人学生の比較-"異文化間教育学会第21回大会発表抄録. (予定). (2000)