1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
吉村 功 東京理科大学, 工学部, 教授 (30010797)
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Keywords | 統計解析法 / 薬理試験 / 毒性試験 |
Research Abstract |
本研究は,前臨床試験のうち毒性試験と薬効薬理試験とを対象としている.毒性試験では,(ア)Mouse Lymphoma Assay,(イ)代謝協同阻害試験,(ウ)細胞形質転換試験及び,(エ)一般反復毒性試験のデータ解析法の研究を行った.(ア)については英国の変異原学会の提案しているデータ解析法について批判的検討を行い,より小規模の実験を前提にした実験デザインとデータ解析の方法を提案した.これについては現在,国立医薬品食品衛生研究所の林真博士,東京理科大学の大森崇氏らと共に投稿論文を執筆中である.(イ)については三菱化成の岩瀬裕美子氏を中心とした共同研究に関してデータ解析法の教示を行った.(ウ)については,東京理科大学の西山智氏と共同で1997年12月3日の環境変異原学会で形質転換試験のデータ解析法について研究発表を行った.これは現在進行中の発ガン試験の代替法のバリデーション研究に取り入れられる予定である.(エ)については,1997年8月7日に国立医薬品食品衛生研究所で講演を行った. 薬理試験では,1997年4月の計量生物学会での研究発表の内容をさらに深化させ,1997年11月に,大森崇氏と共著で日本薬理学雑誌に,用量・時間・反応型実験のデータ解析法についての提案を発表した.提案は,時間・反応曲線にある形の非線形関数を想定し,用量の影響をパラメータでとらえることである.用量効果の有意性はパラメータの値で把握でき,従来の方法より優れている言える.
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Research Products
(1 results)