1998 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク上の知識ベース利用型自動チューンアップ並列化支援システムの研究開発
Project/Area Number |
09680340
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
國枝 義敏 和歌山大学, システム情報学センター, 教授 (90153311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹倉 万里子 岡山大学, 工学部情報工学科, 助手 (30284087)
上原 哲太郎 和歌山大学, システム情報学センター, 講師 (20273485)
城 和貴 和歌山大学, システム工学部・情報通信システム学科, 助教授 (90283928)
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Keywords | 並列化 / 最適化 / コンパイラ / ベクトル化 / 依存関係解析 / ユーザ支援 / タスクグラフ / 粒度 |
Research Abstract |
本研究では、自動並列化支援を取り上げている。具体的には、並列化技術(広くベクトル化技術も包含する)と、並列化支援ツールの研究開発を実施するものである。 本年度は、まず交付申請書の研究計画に記したとおり、支援システムのプロトタイプの試作に着手した。 現在、並列化のためのプログラム構造の可視化、依存解析結果の可視化のプロトタイプシステムを開発中である。この可視化システムの目的は、プログラマが作成した応用プログラムを解析し、データ参照関係に基づくプログラムの挙動を3次元で表示することにある。 本サブシステムは、現在各機能/モジュール毎にはほぼ完成し、評価段階にある。このシステムで算出している並列度などの指標は、並列化チューニング作業の重要な指針として利用可能であることが、確認できた。 今後は、これらの指標をフィードバックさせ、可能な限りチューニング作業を自動化させる方式を研究開発していく方針である。さらに、本システム総体としても、さらに機能面、ユーザインタフェースの改良などユーザ支援システムとしての完成度を高めていく予定である。具体的には、プログラム構造の可視化機能とデータ依存関係の可視化機能、ならびに、ソースプログラムの表示機能それぞれを相互に有機的に連携させる。すなわち、プログラム構造の可視化結果の一部をユーザがポイントすることにより、当該部分のデータ依存関係を即座に別の窓に表示させることを実現しようとしている。同時に、データ依存関係の可視化結果の一部をユーザがポイントすることにより、当該部分のソースプログラムを即座に別の窓に表示させることを実現しようとしている。こうすることにより、ユーザは滑らかに、思考を中断することなしに、並列化手法の有効性、並列化を阻害している要因などを容易に推定できるようになるものと考えている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mariko SASAKURA: "Nara View : An Interactive 3D Visualization System for Parallelization of Programs" Int.J.of Parallel Programmimg,Plenum Press. Vol.27,No.2. (1998)
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[Publications] 笹倉 万里子: "変数オリエンティッドなデータ依存関係モデルの提案" 情報処理学会論文誌数理モデル化と応用. (1999)