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1997 Fiscal Year Annual Research Report

日本語文末表現の文体的単調さ解消の研究

Research Project

Project/Area Number 09680376
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima City University

Principal Investigator

相澤 輝昭  広島市立大学, 情報科学部, 教授 (90285437)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 目良 和也  広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50285425)
黒澤 義明  広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50264940)
Keywords文末表現 / 文体的単調さ / 文生成 / 自然言語処理
Research Abstract

日本語の書き言葉における文末表現は、例えば「〜だ。〜だ。〜だ。」のように、同じ音が続いて単調になりやすい。これは、日本語の基本構文では、述部が文末にくることに起因する。本研究は、口語体・常体の書き言葉を対象に、文章推敲の一手法として、この種の単調さを解消する手段について考察する。
まず、単調さの尺度を求めるために、朝日新聞コラム「天声人語」をコーパスとして、文末の形態素・音・母音に着目した連続回数を調査した。次に、大学生百名により、同一文末の連続回数の増加が読み手の単調さの評定に及ぼす効果について調査した。これらを踏まえて、暫定的に、同一文末が5回連続する文章を単調とした。
このような単調な文章の非単調化手法として、以下のものを考察した。1)同義語動詞の変換、2)類意表現同士の変換、3)同意接尾辞の変換、4)サ変動詞の名詞化(用言の体言化)、5)過去形から現在形への転換、6)複数の文の一文への統合、7)倒置法。このうち、意味解析等を必要とせず、変換によってニュアンスが大きく変化しない手法3)と4)を取り上げ、そのシステム化を図った。
作成したシステムに半年分の「天声人語」を通したところ、単調箇所として27箇所が検出され、その内20箇所が変換された(変換率74.0%)。
なお、日本語の文末にはモダリティの文法表現が集中しており、文末の変換はモダリティに影響を及ぼす。それについても考察し、モダリティの変換にまで踏み込んだ非単調化手法をも検討した。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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