1999 Fiscal Year Annual Research Report
学習/研究活動のためのコンテンツ構築とその利用支援に関する認知科学的研究
Project/Area Number |
09680380
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
三宅 なほみ 中京大学, 情報科学部, 教授 (00174144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 孝文 中京大学, 情報科学部, 講師 (10227431)
小笠原 秀美 中京大学, 情報科学部, 講師 (60204054)
白井 英俊 中京大学, 情報科学部, 助教授 (10134462)
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Keywords | 協調作業支援 / 学習 / 研究用データベース / 知的生産性支援 / 認知過程の履歴利用 / 相互リンク |
Research Abstract |
本研究は、「認知科学」を対象分野として、学習/研究用の学部内データベースを構築し実際協調的な授業に活用して学習者の深い理解を導くことを目的としている。データベースの構築に関しては、学習者自らが学習しながらレベルや興味、関心にしたがってダイナミックに変化させることの出来るようカリキュラムを開発し、実際使用評価した。3年間に亙る実践的な研究の結果、データベースを協調的に構築して行くための基本的なやり方は分かってきた。今後は、これから蓄積されるデータの利用の仕方を支援するための強力な手段が必要になると思われる。 データベース構築の基盤となる、読みの支援方略については、文章を文単位でカード化し、2次元配置しながら読み、その履歴によって読みを深めて行く方法の有効範囲が明らかになってきた。今後、この方法を専門書を読むような現実的な読みの支援方法として確立するため、カードの単位の切り方などに新しい展開が必要である。 データベースをグループで有効利用するためのノート共有/相互参照支援システムReCoNoteについては、選択科目での希望者のみの利用から必修科目での全員利用まで段階的に3年間に亙って段階的に実践対象をスケールアップしてきた。昨年度の実践ログや学習成果物の分析などから、協調的なカリキュラムによって学習者の活動をうまく構造化することによって、これらの協調的な学習用データベース利用が高い効果を生むことがはっきりした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Miyake,N.,&Masukawa,H.: "Relation-making to sense-making : supporting college students'constructive understanding with an enriched collaborative note-sharing system"International Conference of The Learning Sciences 2000. (2000)
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[Publications] 三宅なほみ、益川弘如、野田耕平、森孝行: "協調作業による理解深化支援"電子情報通信学会技術研究報告. ET99-21-31. 25-30 (1999)
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[Publications] 土屋孝文、三宅恵美、浅野智子、高橋和弘: "ユーザの操作記録を利用したウェブページ管理とその教育場面への適用"第2回認知科学国際会議・日本認知科学会第16回大会合同会議発表論文集. 890-893 (1999)
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[Publications] 植田繁雄、笠原牧、土屋孝文: "対話形式による質問誘発システムの作成"情報処理学会第59回全国大会発表論文集、Vol.2. 401-402 (1999)