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1997 Fiscal Year Annual Research Report

長期的練習における成績変化の微細構造とその応用

Research Project

Project/Area Number 09680381
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionChukyo University

Principal Investigator

木村 泉  中京大学, 情報科学部, 教授 (50015525)

Keywords練習の巾乗法則 / 認知運動技術 / 作業時間 / 長期的練習 / スランプ / 高原状態 / 折り紙
Research Abstract

「両対数方眼紙の横軸に練習回数、縦軸に作業時間を取ってグラフを描くと直線になる」という事実(練習の巾乗法則)は、広く知られ、信じられているが、実はそこでいわれている「直線」には、通常大量のノイズが随伴している。このノイズの成因を突き止め、ひいては練習による技能習得の本質的メカニズムに迫ることが、この研究の長期的目標である。
本件研究では、構造が単純でそれ自体に本質的な変動を含まない作業課題として、ある創作折り紙作品を繰り返し折るという課題を選び、これを通常常識とされているよりははるかに長期にわたって多数回繰り返し、作業所要時間の消長を見る。
実験参加者は平成9年度末現在11名、うち1名(A)は約850日にわたり約36,000試行を、2名(B、C)は約1年にわたり約10,000試行を、8名(D1〜D8)は約100日にわたり3,000試行前後を、2名(E、F)は約120日にわたり約3,500試行を完了している。A、E、Fは現在も実験を続行中である。このうち、Aの19,000件以降、Cの6,000件以降、D1〜D8、EおよびFの分が今年度得た新データである。本年度の主な知見は次のとおりである。
1.これらの参加者のデータを両対数目盛でグラフに描いてみると、共通して顕著な規則的波動が見られる。
2.各参加者の一致した自発的内観報告によれば、この波動の所要時間増大部分は、「落とし穴にはまったような」感じを与える。
3.この波動と作業時間分布が変遷していく様子の間には、密接かつ高感度の関係が存在する。
4.作業を部分にわけたとき、前半の所要時間と後半の所要時間の間には、中程度に高い正の相関がある。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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