1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680384
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
小沢 一雅 大阪電気通信大学, 情報工学部, 教授 (40076823)
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Keywords | 前方後円墳 / 情報処理 / コンピュータ / パターン / データベース / 古墳 / 研究支援 / ビジュアライゼーション |
Research Abstract |
平成9年度および平成10年度を通して得られた研究成果および研究活動の概要を以下のように項目別に記す。 (1) 全国の前方後円墳・前方後方墳・帆立貝式古墳のデータを再整理するとともに、新規に資料収集を実施した。とくに形態研究のための墳丘実測図の収集に重点をおいている。こうした調査研究の成果にもとづいて前方後円墳データベースを研究室設置のサーバ上に構築した。現在、電子化済みの一部地域について前方後円墳データベースをインターネットを介して試験公開中である(URLは下記の通り)。 http://www.ozlab.osakac.ac.jp/KOFUN/ (2) 前方後円墳の形態変化を分析するための基礎資料として、各地の主要古墳の7部位(墳丘長・後円部径・くびれ部幅・前方部幅・後円部高・くびれ部高・前方部高)の再計測を行った。これにもとづいて、統計的な変化傾向を一部地域について調べた。全国全域にわたる調査研究には至らなかった。一方、こうした調査研究の応用として、前方後円墳の復元形を生成する知識システムの構築に着手した。 (3) 前方後円墳データベースから自由に図形情報、画像情報、および地理情報を結合した形式で情報の抽出を可能にするための、マルチメディア・データベースのあり方に関する基礎的研究を行った。 (4) 前方後円墳の復元形を3次元映像として可視化するいわゆるビジュアライゼーション技法の改良の一環として、古代景観に出現するテクスチャの自動生成に関する研究を推進した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] M.L.Dai and K.Ozawa: "Simulation of Worn-out Cloth Textures by Doubly Stochastic L-systems" Image and Vision Computing. No.16. 363-371 (1998)
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[Publications] H.Fujita,T.Kato and K.Ozawa: "Towards a Multimedia Database of Japanese Ancient Tombs" Proc.of VSMM 98. 281-285 (1998)
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[Publications] 小沢一雅: "考古学における情報処理" 電子情報通信学会誌. 81巻8号. 863-865 (1998)
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[Publications] 小沢一雅: "人文科学研究とデータベース" 人文学と情報処理. 19号. 2-6 (1999)
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[Publications] 加藤常員,小沢一雅: "3次元地形データを用いた考古学的仮説の実験的検討" 情報処理学会論文誌. (印刷中).
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[Publications] 岡本稔,小沢一雅: "古代景観シミュレーションのためのモデリング支援システムの試み" 情報処理学会論文誌. (印刷中).
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[Publications] 小沢一雅: "講座「人文科学のための情報処理」『第2巻データベース編』" 尚学社, 195 (1998)