1997 Fiscal Year Annual Research Report
類似画検索におけるウェーブレット変換を用いた自然な質問画像の生成方式
Project/Area Number |
09680391
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
星 守 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (80125955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 匡 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (30233274)
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Keywords | テクスチャ検索 / 類似画検索 / ウェーブレット / テクスチャ分割 |
Research Abstract |
画像内容に基づく類似画像検索システムをより有効に利用するためには,利用者の意図を適切に反映した問い合わせ画像を生成する機能が重要である。 本年度は,その様な機能実現の第一歩として、テクスチャに焦点をしぼり、以下の研究を行った。 1 テクスチャ領域分割のための特徴量を提案した。 画像をウェーブレット変換すると、1つの縮小画像空間と3つの差分画像空間が得られる。縮小画像を再帰的にウェーブレット変換することによって、画像の多重解像度分解空間が得られる。得られた各解像度空間の縮小画像から画像の輝度特徴量を定義し、隣接する解像度の2つの差分空間からテクスチャパターン特徴量を定義する。これら2つの特徴量の組のベクトルをテクスチャ特徴量として定義した。 2 提案した特徴量を国立歴史民俗博物館の歴史民俗画像データに対してテクスチャ領域分割を行った結果、良好な領域分割が得られた。 3 テクスチャによる類似画像検索のための特徴量を提案した。 テクスチャパターン特徴量を求める過程で得られる量から、テクスチャによる類似画像検索のための特徴量を定義した。 4 人工画像(180枚)に対して類似画検索の実験を行った結果、良好な結果が得られた。 テクスチャ領域分割実験,類似画像検索実験の結果から,提案したテクスチャ特徴量は,画像のテクスチャを捉える特徴量として有効であることがわかった。 このことから、画像の背景部分などの自動除去、オブジェクトベースのインデキシングなどの可能性が見えてきた。 また、ウェーブレット変換を用いたわれわれの類似画検索システムに、テクスチャによる類似画検索機能を加えることができた。(既に、例示画、スケッチ画などからの検索機能は実現している。)
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