1997 Fiscal Year Annual Research Report
ディジタル映像の階層的ビデオインデックス化に基づく知的映像検索システムの開発
Project/Area Number |
09680398
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上原 邦昭 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (60160206)
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Keywords | ビデオデータベース / 内容記述 / インデックス / MOL原理 / グラフマッチング / ストーリ表現 |
Research Abstract |
本研究テーマでは、デジタル映像の内容記述、構造化、知的検索などを効率的に行えるような、階層的知識表現形式、映像のストーリに基づく検索などの新しいマルチメディア技術を開発することを目的としている。本年度は、以下のサブテーマについて研究を行なった。 (1)概念依存表現による階層的映像記述に関する 研究本テーマでは、ストーリを持った映像として、アニメ「まんが日本ばなし」を対象とし、ストーリを記述するための知識表現形式と登場人物の動作を記述するための知識表現形式からなる階層的な内容記述方式を開発した。具体的には、Rumerhartらの提案したストーリ文法に類似した記述形式によりアニメのストーリを記述し、Schankの提案した概念依存表現を用いて登場人物の動作を記述した。さらに、両者を統合して、ストーリの木構造に相当する階層的構造を利用したビデオデータベースを開発した。 (2)グラフ表現とMDL原理による動画像の知的組織化に関する研究 グラフ表現は他会表現能力を持つ記述形式の一つではあるが、内容検索に付随するマッチングに要する計算コストは膨大なものになる。本テーマでは、Schankの提案した概念記述表現を用いて記述された動画像データの内容を、ネットワーク構造化アルゴリズムに基づて知的に組織化するシステムを開発した。本システムでは、情報理論および機械学習の分野で提案されたMDL(Minimum Description Length)原理を組織化する際の基準として用いている。また、高速なマッチングを実現するために並列処理アルゴリズムを導入している。
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[Publications] 徳永大輔, 上原邦昭: "ランダムアルゴリズムによる帰納学習の特性解析" 情報処理学会論文誌. Vo1.37,No.11. 2134-2141 (1997)
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[Publications] K.Uehara, M. Oe and N.Horiuchi: "Semantic Representation of Video Content based on Prototype-Instance Model" Proc.of DMIB-97. 167-175 (1997)
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[Publications] N.Horii and K.Uehara: "Incremental Clustering for Dynamic Information Filtering" Proc.of DMIB-97. 79-86 (1997)
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[Publications] D.Tokunaga and K.Uehara: "Avoiding Failures in Multistrategy-based Learning on Dynamic Environment" Proc.of INAP-97. 36-43 (1997)
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[Publications] K.Zettsu, K.Uehara, K.Tanaka and N.Kimura: "A Time-Stamped Authoring Graph for Video Databases" Lecture Notes in Computer Science. Vo1.1308. 192-201 (1997)
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[Publications] Y.Kidawara, K.Tanaka and K.Uehara: "Encapsulating Multimedia Contents and a Copyrgiht Protection Mechanism into Distributed Objects" Lecture Notes in Computer Science. Vo1.1308. 293-302 (1997)