1998 Fiscal Year Annual Research Report
GUI環境下での重度視覚障害者によるソフトウェア開発の方法とその教育に関する研究
Project/Area Number |
09680407
|
Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
長岡 英司 筑波技術短期大学, 情報処理学科, 助教授 (30227996)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 哲宇 筑波技術短期大学, 一般教育等, 教授 (50114070)
|
Keywords | 視覚障害 / GUI / 非視覚的アクセス / Windowsプログラミング / スクリーンリーダ / ソフトウェア開発 / 触読教材 / C++ |
Research Abstract |
平成10年度は、研究の中間段階として以下のことを行った。なお、点字教材や触図教材の作成は、専門の点訳者に依頼した。 1. GUIシステムへの非視覚的アクセスの研究: 新たなOSとスクリーンリーダがリリースされたので、それらについて以下のことを行った。 (1) 日本語版Windows98への非視覚的アクセスの可能性を調査した。 (2) Windows98用日本語スクリーンリーダ「98Reader」と「PC-Talker/VDM100W」について、機能、操作法等を実証的に調査研究し、それぞれの可能性や問題点等を明らかにした。 2. GUI環境下でのソフトウェア開発の方法についての研究: Windowsシステムの下でプログラミングを行う方法について調査研究した。 (1) 前年度の研究成果や視覚障害プログラマーに対するヒアリングの結果に基づいて、ソフトウェア開発用の言語やツールを選定した。 (2) C++の二つの処理系「Visual C++ Ver.6.0」と「Borland C++ Ver.5.0J」の試用実験を行い、非視覚的使用の可能性を検討した。 (3) 前述の「Visual C++ Ver.6.0」をスクリーンリーダの音声化機能とともに用いる方法を確立し、限られた範囲内ではあるが、非視覚的方法でのWindowsプログラミングを可能にした。 3 ソフトウェア開発の教育に関する研究: プログラミングやそのためのシステムについて非視覚的に教育する方法を検討した。 (1) 上記2.の実験を通じて、教育上必要な要素を抽出した。 (2) その結果に基づいて点字教材や触図教材を試作した。
|