1997 Fiscal Year Annual Research Report
需要の変動および配送平準化を考慮した配送スケジューリング方法に関する研究
Project/Area Number |
09680420
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
曹 徳弼 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 講師 (30242275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
圓川 隆夫 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70092541)
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Keywords | 在庫 / VRP / 配送 / スケジューリング / 平準化 |
Research Abstract |
本研究は2年の期間で需要の変動および配送平準化を考慮した多期間配送スケジューリングに関する方法論を提案することを目的とするものである。本年度の研究計画に基づき、(1)「在庫コストを考慮した多期間配送ル-と決定問題の定式化および新しい解法の提案」、および(2)「配送平準化を考慮した多期間配送スケジューリング手法の提案」については予定通り研究を進め、それに加えて(3)適切な配送計画期間に関する研究も行いました。その内、(1)および(2)は「需要の変動および配送平準化を考慮した多期間配送計画問題」というタイトルの論文(A)にまとめて経営工学会誌に投稿し、Vol.48,No.6,1998年号に掲載されることになりました。また、(3)については"A Research on Proper Length of Planning Horizon in Multiple Period Delivery Scheduling Problem"というタイトルの論文(B)にまとめ、第14回ICPR(International Conference on Production Research)に投稿・発表し、大会論文集に掲載されました。上記(A)では需要がダイナミックに変化することを前提条件に毎日の手持在庫量に在庫コストを課すモデルを構築し、計画期間における累積需要量と配送量の差のノルマを最小にすることを目的とした配送平準化方法を提案した。提案法の有効性を検証するために、現実データを用いて従来法、現状法との比較を行い、テストデータを用いて従来法との比較を行った結果、いずれにおいても提案法は優位であることが分かり、提案法の有効性が検証された。また、(B)においては在庫コストを目的とした配送計画をベースとし、配送コースとを下げるための調整を行った。このとき、トータルコストを下げられる最大シフト期間を求め、在庫コスト係数、配送コスト係数、および計画期間の長さをパラメータに現実のデータを用いた数値実験を行った。その結果、適切な配送計画期間は一週間前後、10日以内が妥当ではないかという結果が得られた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 曹徳弼, 圓川隆夫: "需要の変動および配送平準化を考慮した多期間配送計画問題" 日本経営工学会誌,. Vol.48・No.6. (1998)
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[Publications] 曹徳弼, 圓川隆夫, Yang: "A Researoh on Proper Length of Plamming Horizon Pm Multiple Period DSP" Proceeding of 14^<th> International Conferenis on Prodaetion Research. 1490-1493 (1997)
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[Publications] 圓川隆夫: "新約条件理論とサプライチェーンマネージメント" IEレビュー. 38・3. 4-9 (1997)
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[Publications] 圓川隆夫: "物流EDIとは?" トランスポート. 47・3. 24-25 (1997)