1999 Fiscal Year Annual Research Report

ノンストップ・メトロポリタンエリアネットワークに関する研究

Research Project

Project/Area Number	09680429
Research Institution	TOKYO METOROPOLITAN UNIVERSITY
Principal Investigator	岩崎一彦東京都立大学, 大学院・工学研究科・電気工学専攻, 教授 (40232649)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	出崎善久東京都立大学, 大学院・工学研究科・電気工学専攻, 助手 (50291571)
Keywords	メトロポリタンエリアネットワーク / ローカルエリアネットワーク / ディペンダブルコンピューティング / パケット損失 / たたみ込み符号 / マルチキャスト / TCP / IPパケット / FPGA
Research Abstract	本研究の目的は,メトロポリタンエリアおよびローカルエリアネットワークにおける障害発生のメカニズムを解析するとともに,障害予防手法,あるいは万一障害が生じてもその影響を局所的に留めるようなディペンダブルコンピューティング技術を研究することである.平成11年度における本研究の成果の概要を以下にまとめる. インターネットにおける実際のパケット損失を解析するため,UDPパケットを送受信する観測ツールを設計した.このソフトウェアを用いて日本国内におけるエンドホスト間でのパケットの転送遅延と損失の様子を調べた.秋田大学,千葉大学,大阪大学,九州工業大学の協力を得て測定をおこなった.その結果,時刻によるパケット転送遅延と損失率の推移に相関がみられることが確認できた. たたみ込み符号を用いたパケット損失回復方式について提案した.インターネット上で送受信されるパケットに対する符号化,復号化手法として用いることができる.伝送路上でのパケット損失は独立に発生すると仮定し,パケット損失回復能力の理論解析をおこなった.パケット損失が回復可能であるための十分条件を導出した.同程度の冗長度を持つ単純パリティ方式と提案方式の比較をおこなった.シミュレーションの結果,提案方式の回復能力が優れていることが分かった.マルチキャストに対してもたたみ込み符号を用いた方式が効率よいことを示した. インターネットの普及に伴い,TCR/IPパケットの処理が専用ハードウェア上でおこなわれるようになりつつある.本研究の一環として,TCR/IP機能の一部とPOP3およびHTTPを処理するためハードウェアを設計した.ハードウェア記述言語VHDLを用いた.約20000ゲート規模のFPGAデバイス上に実装し動作を確認した.

Research Products
(7 results)

All Other

All Publications (7 results)

[Publications] 市野憲一,藤本博昭,岩崎一彦: "TCP/IP処理用回路の設計とFPGAによる実装"電子情報通信学会技術研究報告. FTS99-36. 37-42 (1999)
[Publications] M.Arai, A.Yamaguchi, K.Iwasaki: "Using Wyner-Ash codes to improve UDD/IP transmission"The Third European Dependable Computing Conference. (1999)
[Publications] 新井雅之,山口アンナ,岩崎一彦: "ワイナー・アッシュ符号によるパケット損失回復方式"電子情報通信学会技術研究報告. FTS99-45. 9-16 (1999)
[Publications] M.Arai, A.Chiba, K.Iwasaki: "The measurement and modeling of burrt packet losses in lnternet end to end communications"1999 Pacific Rim Sympsium on Dopenduble Cempating. 260-267 (1999)
[Publications] A.Yamaguchi, M.Arai, K.Iwasaki: "Using Wyner-Ash codes to improve reliable multicast"Memairs of Graduate School of Engineering, Tokyo Metropolian University. 49. (2000)
[Publications] 岡田昇,新井雅之,出崎善久,岩崎一彦: "ある大学間のインターネット通信におけるパケット転送遅延の変動"2000年電子情報通信学会総合大会. D-10-8. (2000)
[Publications] 岩崎一彦: "ネットワークシステム構成論"コロナ社 (予定). 150 (2000)

1999 Fiscal Year Annual Research Report

ノンストップ・メトロポリタンエリアネットワークに関する研究

Principal Investigator

岩崎 一彦 東京都立大学, 大学院・工学研究科・電気工学専攻, 教授 (40232649)

Research Products

[Publications] 市野憲一,藤本博昭,岩崎一彦: "TCP/IP処理用回路の設計とFPGAによる実装"電子情報通信学会技術研究報告. FTS99-36. 37-42 (1999)

[Publications] M.Arai, A.Yamaguchi, K.Iwasaki: "Using Wyner-Ash codes to improve UDD/IP transmission"The Third European Dependable Computing Conference. (1999)

[Publications] 新井雅之,山口アンナ,岩崎一彦: "ワイナー・アッシュ符号によるパケット損失回復方式"電子情報通信学会技術研究報告. FTS99-45. 9-16 (1999)

[Publications] M.Arai, A.Chiba, K.Iwasaki: "The measurement and modeling of burrt packet losses in lnternet end to end communications"1999 Pacific Rim Sympsium on Dopenduble Cempating. 260-267 (1999)

[Publications] A.Yamaguchi, M.Arai, K.Iwasaki: "Using Wyner-Ash codes to improve reliable multicast"Memairs of Graduate School of Engineering, Tokyo Metropolian University. 49. (2000)

[Publications] 岡田昇,新井雅之,出崎善久,岩崎一彦: "ある大学間のインターネット通信におけるパケット転送遅延の変動"2000年 電子情報通信学会 総合大会. D-10-8. (2000)

[Publications] 岩崎一彦: "ネットワークシステム構成論"コロナ社 (予定). 150 (2000)

岩崎一彦東京都立大学, 大学院・工学研究科・電気工学専攻, 教授 (40232649)

[Publications] 岡田昇,新井雅之,出崎善久,岩崎一彦: "ある大学間のインターネット通信におけるパケット転送遅延の変動"2000年電子情報通信学会総合大会. D-10-8. (2000)