1998 Fiscal Year Annual Research Report
パルス大電流電子ビームのトランスポート、収束及び環境汚染ガス分解の研究
Project/Area Number |
09680467
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中川 吉郎 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (30047245)
|
Keywords | パルス大電流電子ビーム / トランスポート / 環境汚染ガス / ガス分解 / NOx / 電子ビーム |
Research Abstract |
昨年に引き続き、パルス大電流電子ビームのトランスポート、収束及び環境汚染ガス分解の研究を行った。環境汚染ガスの内、NOxの分解処理へのパルス大電流電子ビームの応用の実験を行った。昨年は純窒素中のNOx処理実験を主に行ったが、今年度は特に酸素ガスを20%混合した模擬排ガスからのNOx除去を研究した。パルス大電流電子ビーム(【less than or equal】160keV,140A,2A/cm^2,700ns,12.6 J/shot)を模擬排ガス中に打込んで、NO,NO_2,NOxの密度を昨年度購入品NOx-O_2測定装置(NOA-7000)を用いて計測した。乾燥ガスではNOxは減少しなかったが、NO→NO_2への酸化が促進された。さらに、水分添加するとOHラジカルが生成してNO_2との反応により硝酸が出来て、除去率40%の時、効率400nmol/JでNOxが除去された。壁に水布をステンレス網で張付けるとNO_2を吸収して総合効率570nmol/Jの高効率に出来る事、アンモニアのみの添加でも160nmol/Jの効率で94%が除去出来るなどが明らかとなった。また、除去効率の最適化の研究も行っている。これらの事は、第59回応用物理学会学術講演会1998年秋17p-ZM-13、平成10年電気関係学会関西支部連合大会、G1-18,G1-19及び平成11年電気学会全国大会講演番号109として口頭発表した。さらに、国際会議(International Conference on High-Power Particle Beams,Haifa,Israel,June 7-12,1998)にて発表し、電気学会誌、Jpn.J,Appl.Phys.に論文発表した。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 川内浩、中川吉郎: "パルス大電流電子ビームによる模擬排ガス中のNOx除去" 電気学会論文誌A. 118-A,10. 1186-1187 (1998)
-
[Publications] Y.Nakagawa and H.Kawauchi: "Pulse Intense Electron Beam Irradiation on the Atmospheric Pressure N_2 Containing 200 ppm of NO" Japanese Journal of Applied Physics. 37,Part1,9A. 5082-5087 (1998)