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1998 Fiscal Year Annual Research Report

有機・塩素化合物に対するバイオレメディエーション

Research Project

Project/Area Number 09680550
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

浅井 悟  大阪府立大学, 工学部, 教授 (90081348)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 秀美  大阪府立大学, 工学部, 講師 (70198232)
小西 康裕  大阪府立大学, 工学部, 助教授 (90167403)
Keywordsバイオレメディエーション / 有機塩素化合物 / 菌体増殖速度 / Pseudomonas putida / Acinetobactor calcoaceticus
Research Abstract

本研究では、バイオレメディエーションを利用してトリクロロエチレンや1,2-ジクロロエタンなどの有機塩素化合物で汚染された土壌・地下水を浄化することを目的に,水相系ならびに固液相系において,菌体の増殖,有機塩素化合物分解について実験的・理論的に検討し,その速度論を確立しようとするものであり,本年度は以下のことを明らかにした
・昨年より引き続き,Pseudomonas putidaによる1,2-ジクロロエタンの分解を試みたところ,エタノールを加えて菌を活性化し,増殖能力を高めることにより,2000ppmもの高濃度の1,2-ジクロロエタンを素早く分解することができた。100〜2000ppmの濃度での1,2-ジクロロエタンの分解率は1週間で89〜99%を示し,残存する1,2-ジクロロエタンは10〜30ppmまで減少させることができた。分解生成物を定期的に測定したところシュウ酸化合物,無機塩素イオン等が検出され,無害化されるていることが明らかになった。
・新たに選定した菌Acinetobactor calcoaceticusによる1,2-ジクロロエタンの分解を試みたところ,エタノールを加えて菌を活性化させなくても,1,2-ジクロロエタンを唯一の炭素源として利用し,50〜1000ppmの濃度の1,2-ジクロロエタンを素早く分解することができた。その分解率は90%以上,残存する1,2-ジクロロエタンは環境基準の40ppm以下であり,本菌体の1,2-ジクロロエタンに対応するバイオレメディエーションへの有効性が示された。また,その場合の菌体増殖にはMonodの式が適用でき,求めた菌体収率,比増殖速度などのパラメータを用いることで,菌体増殖速度および有機塩素化合物分解速度の定式化を行うことができた。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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