1998 Fiscal Year Annual Research Report
難分解性工業排水の処理と反応機構の解明に関する研究
Project/Area Number |
09680558
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Research Institution | Ube National College of Technology |
Principal Investigator |
村上 定瞭 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00035065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 剛 山口大学, 工学部, 助手 (20263791)
石川 宗孝 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80101070)
竹内 正美 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30043889)
柿並 孝明 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30224348)
深川 勝之 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20043870)
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Keywords | 工業排水 / 難分解性 / 有機物 / 改質 / オゾン酸化 / 電気分解 / 微生物分解 / 反応機構 |
Research Abstract |
1. 目的・計画 今日、環境水中の有機塩素化合物や環境ホルモンなど難分解性有機化合物の人体や動物への影響が社会問題化しており、これらの物質の経済的で効率的な分解処理技術の開発は緊急の課題である。本研究では極めて難分解性の芳香・脂肪族有機化合物を生物分解性に改質し、これを微生物を用いた手法により分解する技術開発を行うとともに、反応機構の解明を行う。 2. 研究成果 (1) 様々な難分解性有機化合物を酸化力の強力なオゾン接触および電気分解により微生物分解性の有機酸等の物質に改質されることが確認され、その反応機構を明らかにした。この改質物質を微生物により分解したところ、炭酸ガスにまで容易に分解できることが明らかになった。 (2) 難分解性工業排水の代表的なものとして、(1)ポリ塩化ビニール製造廃液,(2)写真廃液及び(3)フォトレジスト感光剤製造廃液を取り上げて本法を適用したところ、廃水中の汚濁物質が大幅に削減された。 3. 今後の展望 今後は本研究で開発された基本プロセスについて実証的な観点から実験を行い、スケールアップ・経済性・運転管理等から評価する。また、処理水について毒性・遺伝性・ホルモン性等の生物への安全性に関する評価も検討課題である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 村上定瞭・竹内正美: "生活排水中の油分の性状と処理における問題" 環境技術. 26・3. 155-159 (1997)
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[Publications] 竹内正美・村上定瞭: "単純なエコシステムを利用した環境水の浄化に関する基礎的研究" 環境技術. 26・11. 698-701 (1997)
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[Publications] 竹内正美・村上定瞭: "ポリ塩化ビニール製造プロセス廃液の処理に関する研究" 水環境学会誌. 21・8. 520-529 (1998)
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[Publications] 竹内正美・村上定瞭: "電解処理による写真廃液の生分解性への改質と生物処理に関する研究" 水環境学会誌. (発表予定).
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[Publications] 村上定瞭・竹内正美: "電解・生物法によるフォトレジスト用感光剤製造廃液の処理" 環境技術. (発表予定).