1997 Fiscal Year Annual Research Report
光合成細菌のアンテナ色素複合体の構築とそのキャラクタリゼーション
Project/Area Number |
09680567
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
南後 守 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90109893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 啓司 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90158155)
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Keywords | 光合成細菌 / アンテナ色素複合体 |
Research Abstract |
本研究は光収穫系タンパク質およびそれと類似したアミノ酸組成をもつポリペプチドを用いて距離と配向を制御したクロロフィル色素誘導体の組織化を行い、光合成細菌のアンテナ色素複合体と類似した効率の良いクロロフィル色素誘導体の光エネルギー移動システムの構築とそのキャラクタリゼーションを行うことを目的とした。 本年度は、光合成細菌の光収穫系タンパク質およびそれをモデル化したポリペプチドを用いて界面活性剤中で諸種のクロロフィル色素複合体の組織化を行った。 1)はじめに,光収穫系タンパク質の一次構造が既知の紅色光合成細菌R.rubrumを培養し,超遠心処理ならびにクロマトによる分離精製を行い、光収穫系タンパク質ならびにクロロフィル色素をそれぞれ単離した。次に,モデルタンパク質として、R.rubrumと類似したポリペプチド(30残基)を合成した。また,クロロフィル色素モデルとして諸種の金属置換したクロロフィルおよびメソポルフィリン誘導体ならびにL-Lysなどのアミノ酸を介して結合した諸種の金属メソポルフィリン2量体を合成した。 2)諸種のタンパク質と諸種の天然および合成クロロフィル色素誘導体の再構成を界面活性剤オクチルグルコシド(OG)中で行い、アンテナ色素複合体の形成と機能におよぼすクロロフィル色素誘導体の構造およびタンパク質中のアミノ酸残基の影響について検討を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K. Iida: "The Effect of Halothae chlsroform and Hexanal on Supra-Moleculir of the righl -beruesting polypeprides/" Masui to Sosei. 33. 143-149 (1997)
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[Publications] K.Iida: "Effect of Denatunants on the stability of Light-haruesting conplex" Colloid Polym.Sci. (in press).