1998 Fiscal Year Annual Research Report
IL-1受容体I型類似のST-2遺伝子産物の機能解析
Project/Area Number |
09680628
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Research Institution | Jichi Medical School |
Principal Investigator |
岩花 弘之 自治医科大学, 医学部, 講師 (80291623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 明子 自治医科大学, 医学部, 助手 (10281297)
柳澤 健 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50182366)
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Keywords | ST2 / ST2L / IL-1受容体ファミリー / プロモーター |
Research Abstract |
ST2遺伝子は、選択的スプライスングにより、分泌型のST2と受容体型のST2Lを産生する。ST2Lの構造はIL-1受容体I型に最も似ている。ヒト白血病細胞株UT-7から抽出した総RNAを用いて5'-RACEを行ったところ、報告にない5'非翻訳領域を持つST2cDNAクローンを得た。その塩基配列をもとにETCL-PCR法で新たなプロモーター領域約1-kbをクローニングした。既報のプロモーター領域が下流に、新たなプロモーター領域が上流に位置し、その間は8-kb以上離れていた。新たにクローニングしたプロモーター領域には、転写因子GATA-1の認識配列が4カ所あり、そのうちの2カ所はマウスST2遺伝子でも保存されていた。 ST2遺伝子の転写開始点を5'-RACE法で調べたところ、UT-7は上流および下流のプロモーター領域に複数の転写開始点を認めた。しかし、TM12では特定の部位から転写が始まっていた。RT-PCR法での探索で、UT-7は主に上流のプロモーターを使い、ST2mRNAとST2LmRNAをともに発現していたが、ヒト線維芽細胞株TM12は下流のプロモーターを用いたST2mRNAしか発現していなかった。 TM12を血清飢餓状態で増殖を停止させ、血清を添加後のST2遺伝子の発現を調べると、血清添加6時間後に下流のプロモーターを使ってのST2mRNAが28倍に増加した。しかし、上流のプロモーターを使ったST2mRNAは認められず、ST2LmRNAも検出されなかった。 ヒトST2に対するモノクローナル抗体の作成は継続中である。
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