1997 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリ抗体分子の遺伝情報変化と抗原親和性成熟の検証
Project/Area Number |
09680674
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山岸 秀夫 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90025429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浴野 成生 熊本大学, 医学部, 講師 (30125273)
清水 章 京都大学, 遺伝子実験施設, 教授 (00162694)
宇高 恵子 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40263066)
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Keywords | 胚中心 / 抗体遺伝子 / PCR法 / FITCハプテン / 高親和性 / 遺伝子変換 / 体細胞突然変異 / クラススイッチ領域 |
Research Abstract |
FITCハプテンとBSA複合体を用いてニワトリを免疫し、その脾臓後期胚中心を分離し、FITCハプテンと強く反応するB細胞分画について、PCR法を用いその抗体遺伝子L鎖を同定した。ほぼ50のDNAクローンについて解析したところ、生殖細胞型DNAと比較して塩基配列では平均10%、アミノ酸配列では20%遺伝情報が変化していた。しかもVJ組み換え結合領域に関して同一の数個のクローン群に区分された。その抗原結合部のアミノ酸配列に関しては、互いに80%も異なるクローン群が同定された。遺伝情報変化の3分の2は遺伝子変換によっており、残りが体細胞突然変異によるものであった。これらのクローン群のどの抗体が、ハプテンに対して高親和性を示すのかを同定すべく現在これらの抗体遺伝子を発現するM13ファージライブラリーを作成中である。またFITCハプテンと強く反応する単一B細胞の分離を試み、その抗体遺伝子L鎖、H鎖の組み合わせについて直接構造解析を進めている。またニワトリIgM,IgGのcDNAをプローブとして生殖細胞型DNAクローンを同定し、その構造解析の結果、それぞれの定常領域の上流にマウスクラススイッチ領域に類似の5塩基反復配列よりなる特徴的な領域を同定した。またIgM抗体を発現しているハイブリドーマについて解析し、両領域の組み換え体をPCR法にて検出した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Arakawa Hiroshi: "Oligoclonal devlipment of B-cells beaning disuete Ig chains in chicken single germinal centers" Journal of Immunology. 160・5(印刷中). (1998)
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[Publications] Kanari Yasuyoshi: "Uaiable gene sogment-specitic N-insentims at the signal joint of T cell receptor Vβ-Dβ recombinations" Immunology Letters. (印刷中). (1998)