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1997 Fiscal Year Annual Research Report

膜結合型増殖因子proHB-EGF複合体の活性発現における新規構成因子の解析

Research Project

Project/Area Number 09680706
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

岩本 亮  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬田 敏幸  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (30213482)
KeywordsHB-EGF / CD9 / インテグリンα3β1 / ジャクスタクライン
Research Abstract

HB-EGFはEGFファミリーの増殖因子で、膜結合型蛋白質として合成され、プロテアーゼによる切断を受けて細胞外に分泌されるが、その大部分は細胞膜上にとどまり、膜結合型(proHB-EGF)のまま細胞膜上で細胞-細胞間の直接の情報伝達(ジャクスタクライン)に機能していると考えられる。我々はこれまでにproHB-EGFとアソシエ-トする膜蛋白質CD9を見いだし、CD9の発現によってproHB-EGFの活性が上昇することを発見している。さらにproHB-EGFはCD9を介して細胞接着因子インテグリンα3β1と複合体を形成して細胞間接着部位に局在していることも明らかにしている。また、これらの他にもHB-EGFの膜結合型から分泌型への変換に関わるプロテアーゼや、細胞外マトリックスなどもproHB-EGFの活性制御に深く関わっていると考えられ、細胞間接着部位においてジャクスタクラインに働くひとつの機能複合体が働いていると予想される。
我々はproHB-EGF複合体で機能する未知の構成因子を同定解析することを目的として、proHB-EGFと共沈降する蛋白質を特異的に認識するモノクローナル抗体1C9-2を作製した。そこで今年度の研究目標はまず1C9-2抗原を同定することであった。まずλgt11cDNAライブラリーを1C9-2抗体でスクリーニングする発現クローニング法を試みたが、残念ながらポジティヴなクローンは得られなかった。そこで現在、抗体のアフィニティークロマトによる蛋白の精製を試みている。この精製の過程で、1C9-2抗原は他の未知の蛋白成分とかなり強固な複合体を形成していることがわかってきた。また現在、蛋白の精製と並行して動物細胞を用いた発現クローニング法も試みている。未だ今年度の目標には達成していないが、1C9-2抗原の同定はまもなくである。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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