1998 Fiscal Year Annual Research Report
新しい型のカドヘリンと相互作用をしている蛋白質の同定とその機能の解析
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09680713
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Research Institution | Institute for Developmental Research |
Principal Investigator |
鈴木 信太郎 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 発生学部門, 部長 (20128432)
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Keywords | 細胞接着 / カドヘリン / 細胞内ドメイン / カテニン / 細胞骨格 / リン酸化 / 調節 |
Research Abstract |
今年度はカドヘリン-4(C4)を取り上げ、その細胞内ドメインおよびそこに結合している分子の生理的役割について検討した。C4は細胞内ドメインを除いても弱いながらCa^<2+>依存性のクラスタリングおよび細胞接着活性を示し、C4は細胞外ドメインのみでもカドヘリンとしての最小限の活性を有することが判明した。おそらくクラシックカドヘリンの場合、カドヘリンの細胞間接着面への局在化(およびそれに伴う強い細胞接着活性)は細胞内ドメインがβ-カテニンを介してアクチンフィラメントに結合することによりはじめて可能になるものと考えられる。また、カテニンの一種p120ctnに対する結合部位を欠失させたC4はその局在化や細胞接着活性に大きな変化を示さなかったが、リン酸化に伴う細胞接着活性の低下が見られなくなった。したがって、p120ctnはC4の細胞接着活性を阻害する活性を持つことが考えられる。またこのことはp120ctnがリン酸化を介してカドヘリンの細胞接着活性の調節一般に関与している可能性を示唆している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hirano,S.,Yan,Q.and Suzuki.S.: "Expression of a novel protocadherin(OL-protocadherin)in the subset of functional systems of the developing mouse brain." J.Neurosci.19. 995-1005 (1999)
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[Publications] Mohri T.,Kameshita S.et al.: "Rapid Adhesion and Spread of Non-adherent Colon Cancer Colo201 Cells Induced by the Protein Kinase Inhibitors,K252a and KT5720 and Suppression" Cell Struc.Func.23. 255-264 (1998)
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[Publications] Kawamura-Kodama,K.et al.: "N-Cadherin expressed on malignant T cell lymphoma cells is functional,and promotes heterotypic adhesion between the lymphoma cells and mesenchymal" J.Invest.Dermatol.112. 62-66 (1998)