1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09680726
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岩尾 康宏 山口大学, 理学部, 教授 (10144916)
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Keywords | 受精 / 両生類 / 精子 / インテグリン / caイオン / シグナルタランスダクション |
Research Abstract |
RGD配列を認識するリセプター分子の単離・精製 卵細胞膜上に存在すると考えられるRGD配列を認識するリセプターを単離するため、ツメガエル未受精卵の表面タンパク質をビオチン化試薬でラベルした後、界面活性剤で処理して膜結合性タンパク質を抽出した。RGD配列に特異的に結合するタンパク質をRGDSペプチドをカップリングしたHiTrapカラムで吸着後、過剰量のRGDSペプチドの添加により選択的に溶出した。得られタンパク質は、さらにストレプトアビジン-アフィニティクロマトグラフィーにより精製し、SDS-PAGEにより分析した。これまでにRGDカラムに選択的に結合する主要な膜タンパク質は4-5種類であることがわかった。さらに28kDaのタンパク質は受精後に消失するのでRGDSのリセプタータンパク質である可能性が高い。現在、受精阻害等の機能・活牲の検討を進めている。このタンパクのN未端のアミノ酸配列の一部を決定して既知の夕ンパク質とくにインテグリンとの類似性を検討し、将来予定しているRT-PCR法等によるc-DNAのクローニングに役立てる予定である。さらに、RDGSペプチドは受精を部分的に阻害できることが分かり、RGD配列を認識する卵リセプターが正常受精時の卵付活に機能していること可能性が高まった。今後は、機能分子の同定を進めると共に、研究計画に沿ってRGDSぺプチドによるシグナるトランすダクションの解明を進めて行く予定である。
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