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1999 Fiscal Year Annual Research Report

プルキン工細胞の生後成熟を支配する核内レセプターRORαの標的遺伝子

Research Project

Project/Area Number 09680777
Research InstitutionUNIVERSITY OF OCCUPATIONAL AND ENVIRONMENTAL HEALTH

Principal Investigator

松井 隆司  産業医科大学, 医学部, 助教授 (10140906)

KeywordsRORα / 核内レセプター / 転写制御 / 小脳プルキン工細胞 / プロモーター
Research Abstract

小脳プルキン工細胞の生後分化と密接に関与しているオーファン核内レセプターRORαの機能を明らかにする目的で、プルキン工細胞で発現し、RORα応答配列(RORE)を持つ三種類の遺伝子の転写制御機構を解析した結果、Pcp-2遺伝子のRORα依存的な転写がグルココルチコイドレセプター(GR)やアンドロゲンレセプターにより抑制されることがわかった。レチノイン酸レセプター(RAR)や甲状腺ホルモンレセプターにはこの抑制作用は認められなかった。GRとRORαとの転写anatagonismにはGRのNー末領域に、またRORαのC-末領域に結合する新規のメディエーターが関与していることが示唆された。一方、神経細胞の分化・発達、またその細胞死に関わるスフィンゴミエリンなどの糖脂質代謝の活性化因子であるプロサポシンの遺伝子(pSAP)転写の解析から、ROREとGT応答配列(GRE)のcis-elementとしての作用がプロモーターの種類に依存的し、また細胞特異的であることを示された。RARE(RAR応答配列)には解析したプロモーターでこの特徴は観察されなかった。プロモーター上に形成される基本転写開始複合体には質的に異なるものがあることから、RORαおよびGRはある種の基本転写開始複合体とは相互作用できない可能性が示唆された。炎症メディエーター物質ロイコトリエンの合成酵素である5-lipoxygenase(5-LO)遺伝子の転写が上流に存在するRORE依存的にRORαにより抑制されることが報告されているが、我々の解析から、RORαがRORE非依存的に転写を活性化する制御因子EGR1の作用を阻害すること、さらに、GRも同様の作用を持つことが示された。RORαおよびGRとEGR1との相互作用にどのようなメディエーターが介入しているのかは不明である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] M.Ogata: "Carrageenan primes leukocytes to enhance lipopoly-saccharide-induced tumot necrosis factor alpha production."Infection and Immunity. 67. 3284-3289 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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