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1998 Fiscal Year Annual Research Report

転写因子otf6による神経可塑性メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 09680792
Research InstitutionThe Institution of Physical and Chemical Research (RIKEN)

Principal Investigator

池田 敏男  理化学研究所, 行動遺伝学技術開発チーム, 研究員 (80252526)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 糸原 重美  理化学研究所, 行動遺伝学技術開発チーム, チームリーダー(研究 (60252524)
Keywords転写因子 / 胎生致死 / 相同組換え / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス
Research Abstract

転写因子Otf6はクラスIIIのPOUホメオドメイン遺伝子群の一つである。この遺伝子は胎生期の初期から発現しており、脳では大脳皮質の2/3層や5層および海馬のCAl領域で発現している。また近縁の遺伝子が脳で発現していることなどよりこの遺伝子は脳機能の獲得維持に役割を果たしていることが予測されている。この遺伝子の一部を欠失した形でのミュータントは生後すぐに呼吸機能の異常により死亡する。ところが転写因子Otf6遺伝子座をほとんどすべての領域にわたって、相同組み替え法を用いて欠失させるとホモザイゴートは胎生初期に致死となる。形態学的にはワイルドタイプと比較してサイズの小さい構造の不規則なホモザイゴートが観察された。またプラストシストの培養ではICMの増殖の低下および一部には24時間以内での消失が観察された。以上の結果およびプロモデオキシウリジンの取り込みの低下が見られることから、ホモザイゴートの胎児では胎生初期の非常に細胞分裂の活発な時期に細胞周期の停止が起こっている可能性が示唆された。 RT-PCRにより細胞周期の調節に関連している遺伝子の発現を調べると cycdl.mdm2は発現が低下していたがBrca1には変化はなかった。したがってOtf6遺伝子座の欠失による致死は細胞周期の制御に異常が起こりGl期で細胞増殖の抑制が生じた結果によるものと考えられる。
この遺伝子の成体での機能を調べるためにCre-loxPを利用したコンディショナルノックアウトマウスの作成を試みた。Otf6 遺伝子座を挟みこんで loxP を二箇所持つマウスを作成しgermline transmissionを確認した。またCre発現マウスについてはニューロン特異的に発現するneuron specific enolaseのプロモーターを用いたcell type specificな発現と、ホルモンレセプターのリガンド結合ドメインを融合させたCre recombinaseによる任意の時期での活性の制御が行える3種類のコンストラクトを作成しトランスジェニックマウスを作出した。現在、これらのマウスを用いて交配を行い発現の特異性を確認している。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 加藤 明 他: "Dynamic characterics and adaptability of mouse vestibula-ocular and optokinetic response eye movements and the role of the floaculo-olivarysystem reveales by chemical lesions" Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.95・13. 7705-7710 (1998)

  • [Publications] 伊藤 剛 他: "Reduced angiogenests and tumor progression in gelatinaseA deficient mice." Cancer Res.58・5. 1048-1051 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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