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1998 Fiscal Year Annual Research Report

マウス始原生殖細胞の新規な増殖因子の同定及びter遺伝子のクローニング

Research Project

Project/Area Number 09680828
Research InstitutionSHIZUOKA UNIVERSITY

Principal Investigator

野口 基子  静岡大学, 理学部, 助教授 (40021951)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 徳元 俊伸  静岡大学, 理学部, 助手 (30273163)
Keywordsマウス / 始原生殖細胞 / 細胞増殖因子 / TERF / ter遺伝子 / コンデイシヨンドメディウム / 生殖細胞欠損 / 精巣体細胞
Research Abstract

マウスの始原生殖細胞(PGC)の欠損を引き起こすter(teratoma、Chr.18)突然変異遺伝子を種々の系統に導入して樹立したterコンジェニック系統は、1つの突然変異遺伝子が引き起こすPGC欠損による先天性不妊の動物モデル系といえる。+/+胎仔精巣の体細胞は、その細胞培養液(コンデイションドメデイウム、CM)中にPGCの生存を支持し、その結果PGCが増殖することを可能にする成分を分泌し、ter/ter体細胞はPGCの生存を阻害した。本研究は、+/+胎仔精巣体細胞の産生するPGC増殖因子(TER Factor,TERFと命名)を同定し、コードする遺伝子を単離し、PGCの増殖や欠損におけるその因子及びter遺伝子の機能を明らかにすることを目標とした。terコンジェニック系の+/ter交配から得た、ter/ter、+/terおよび+/+胚を用い、PGC培養系をアッセイ系として、CM中のTERFの同定を進め、体細胞とPGCの細胞膜を介して作用する膜結合型TERFの可能性を探り、またter/ter PGC自体を調べた。
1) 胎仔精巣体細胞のCMを数系統の発生の数段階のPGC培養系に添加すると、+/terおよび+/+型CMはPGCのDNA合成期及び細胞分裂期には関与しないが、PGCのアポトーシスを抑制しPGCは増殖した。ter/terCMではいずれのPGCもアポトーシスをおこした。有効成分は、熱変性、凍結耐性、分子量30,000-100,000、無血清培地で失活した。クロマト等を組み合わせ、有効成分の単離と同定を進めた。
2) 発生の数段階のter/terおよび+/+PGCを単離して、+/+体細胞と共培養すると、いずれのPGCも増殖したが、ter/ter体細胞との共培養では、アポトーシスを起こした。このPGC欠損は、+/+CMを添加しても回復せず、膜結合型TERFの存在とter/terPGC自体は正常であることが示された。これらの分子的同定を進め、それぞれの遺伝子のクローニングを目指す。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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