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1997 Fiscal Year Annual Research Report

モルモット由来新型パラインフルエンザウイルスタイプ3の実験小動物に対する病原性

Research Project

Project/Area Number 09680831
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

佐藤 浩  長崎大学, 医学部, 助教授 (50072947)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岸川 正大  長崎大学, 医学部, 助教授 (80112374)
Keywordsパラインフルエンザウイルス / GPIV3 / PIV3
Research Abstract

モルモットパラインフルエンザ3型ウイルス(GPIV3)のゲノムに関して遺伝子解析を行った。今年度、GPIV3は15462塩基から成るnegative strandのRNAウイルスで、ゲノムは少なくとも6つのタンパク(NP,P/C/D/V,M,F,HN,L)をコードしていることが明らかになった。また、他のPIV3と比較すると、WA株と3.8%-6.5%、JS株とは2.1%-4.4%、BPIV3とは20.4%-29.0%の相違がみられ、GPlV3はBPIV3よりもHPIV3に近縁のウイルスであることが示唆された。NJ法およびUPGMA法を用いてGPIV3.HPIV3(WA株、JS株、JScp12,45変異株)およびBPIV3間の分子系統樹を作成したところ、遺伝的距離の点でGPIV3はBPIV3からは遠く離れており、HPIV3の範疇にあること、さらに、WA株とJS株とのおおむね中間に位置し、相対的にWA株よりはJS株に近縁のウイルスであることが証明された。従って、GPIV3はモルモット固有のウイルスというより、PIV3モルモットコロニーに侵入し、それが幾世代も維持されてきたものと考えられる。核酸のシークエンスから類推する限り、GPIV3では、HPIV3のWA株やJS株と同様に、Pタンパクコード領域からRNA edittingによりズレが生じることにより産生されるVタンパクを発現することはできない。しかし、HPIV1など他のPIVでは、これを発現し、Znフィンガー構造を形成し、ウイルスの過剰な増殖を制御していると考えられている。GPIV3において、このVタンパクを発現しているか否かを確認するために、recombinantの抗ペプチド抗原を作製し、解析中である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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