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1998 Fiscal Year Annual Research Report

実験動物、環境及びヒトに由来する抗生物質・消毒薬耐性緑膿菌の出現と意義

Research Project

Project/Area Number 09680832
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

浦野 徹  熊本大学, 動物資源開発研究センター, 教授 (90101899)

Keywords緑膿菌 / 耐性菌 / 抗生物質 / 消毒薬 / 実験動物 / ヒト / 環境
Research Abstract

実験動物領域に汚染した緑膿菌を防除ずるために、抗生物質と消毒薬は乱用に近い状態で使用している現状から、薬剤耐性緑膿菌が出現する危険性が十分に考えられる。そこで、各種動物を初めとして広く実験動物領域から緑膿菌を分離し、分離菌の血清型、抗生物質と消毒薬の耐性菌及びプラスミドの検索を行い、動物実験施設を中心とする耐性菌の出現、伝播に関して考察を加える事を目的とした。
本年度は特に、1)マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、モルモット及びイヌ等の糞便、それらの動物の飼育環境の拭取りスワブ、動物飼育者の手袋をそれぞれ対象にして緑膿菌分離、血清型別を実施、2)分離菌の抗生物質:ゲンタマイシン、イミペネム、ピペラシン等の抗緑膿菌薬、及び消毒薬:塩化ペンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、アル.キルジアミルエチルグリシン等に対する最小発育阻止濃度を測定し、以下の成績を得た。
1. マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌの糞便からそれぞれ58、4、8、1、1株の緑膿菌を分離
2. 本菌陽性動物のケージ、自動飼育装置の汚水槽、本菌陽性マウス飼育室の床面・飼育棚の水たまりの環境から緑膿菌をそれぞれ18/18、4/4、20/63例分離
3. 分離された緑膿菌の血清型は、マウス由来株ではI>G>A>B群の順に多く分離、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ由来株ではそれぞれF、G、B、D群に型別され、ヒト由来株ではI、G群、環境由来株ではG、B群に型別
4. 薬剤耐性菌はマウス由来株のG群の1株がイミペネム中等度耐性、消毒薬耐性菌は由来や血清型に関係なく全株が塩化ベンゼトニウム耐性をそれぞれ獲得

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 前島一淑: "実験動物海外感染病対応マニュアル" 株式会社アドスリー(発行予定), 272 (1999)

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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