1997 Fiscal Year Annual Research Report
思考およびパーソナリティ障害検査のための言語音声・脳活動情報の個人性抽出法の開発
Project/Area Number |
09680845
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 憲治 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80010106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越田 一郎 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00192055)
中込 和幸 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30198056)
福田 正人 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20221533)
平松 謙一 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50218814)
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Keywords | 個人性 / トポグラフィ / 音声 / 精神機能検査 / パーソナリティ障害 / 脳磁図 / 速波 / 事象関連電位 |
Research Abstract |
本研究においては,近年,多くの分野で注目されている人間の高次脳機能,特に言語行動や思考過程が示す個人性やパーソナリティおよびその異常性や障害の客観的・定量的評価の可能性を探り,臨床および工学応用をはかるため,本年度は,以下の5項目の研究を行い,実績を得た。 1.脳内律動活動の個人性抽出法の開発のため,皮質各層と皮質下核との連絡を持つ基本的な神経・シナプス回路を構成して律動波発生機構の解析を行い,単一試行の律動波抽出に必要な基本波形の特徴を求めた。 2.言語・思考過程検査の構造化のため,映像・音声同時呈示による実験課題を,選択的注意を行う有意味・無意味刺激,単文・複文,談話レベルの言語刺激を用いて開発し構造化を行った。 3.個人性の成因のモデル化のため,前頭前野-脳底神経系へのドーパミン,セロトニンなどの神経伝達物質・調節物質の寄与を検討し,言語・思考過程における血中代謝物質から得られる脳内物質,律動活動および言語・思考過程検査の結果により検証した。 4.脳内律動情報収集・処理とデータベース化のため,映像・音声同時呈示による実験課題時の多チャンネル脳波・脳磁図から,律動活動およびP300,N400,Mismatch Negativityの抽出とscalp current density mappingを行った。 5.特徴パタン抽出のアルゴリズム開発のため,ウェーブレット分析をもとに,緩徐波から速波に至る単一試行律動波抽出を行い,同様な分析を言語音声にも適用して,共通の文音声と脳律動情報特徴抽出アルゴリズムの基本部分を作成した。
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[Publications] Mazuka R, Itoh K, Kondo T: "Processing down the garden path in Japanese:processing of sentences with lexical homonyms." Journal of Psycholinguistic Research. 26. 207-228 (1997)
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[Publications] Itoh K, Nakagome K, Hiramatsu K, Koshida I, et al: "Speech processing and the brain" Proceedings of the Workshop on Thought and Language. 1. 1-8 (1997)
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[Publications] Itoh K, Koshida I, Hiramatsu K, et al: "Topographic correnation analysis of event-related potentials and oscillations during linguistic and nonlinguistic proceesses" Electroencephalography and Clinical Neurophysiology. 103(S). 98-98 (1997)
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[Publications] 中込和幸, 福田正人, 畑哲信, 伊藤憲治, 他: "精神分裂病におけるNd,MMNのscalp current density mappingの検討" 脳波と筋電図. 25. 195-195 (1997)
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[Publications] 福田正人, 畑哲信, 丹羽真一, 伊藤憲治, 他: "精神分裂病の思考障害" 電子情報通信学会技術研究報告. TL97-7. 17-29 (1997)
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[Publications] Koshida I, Itoh K, Hiramatsu K, et al: "A high resolution time domain EEG visualization system for personal computer" Electroencephalography and Clinical Neurophysiology. 103(S). 114-114 (1997)
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[Publications] 丹羽真一, 鶴紀子, 伊藤憲治, 他: "事象関連電位:事象関連電位と情報科学の発展" 新興医学出版, 205 (1997)