1997 Fiscal Year Annual Research Report
心室と動脈系干渉の新しい指標:Weve intensityの開発
Project/Area Number |
09680866
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
仁木 清美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40218095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 基晃 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60010914)
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Keywords | 心機能 / Weve intensity / 心筋虚血 / 頚動脈ドプラー / エコートラッキング |
Research Abstract |
本年度は、動物実験を用いて急性虚血時におけるWeve intensity(I)の変化を捕らえ、既存の種々の心機能及び循環動態の指標と比較し、Iの性質を明らかにすると共に、左質駆出血流の慣性力との関連を調べた。駆出初期のIの値は左室収縮性の指標、MaxdP/dtと良好な正の直線関係にあった。一方、駆出末期のIの値はMindP/dtと良好な負の直線関係にあった。以上から、虚血心においてもIの解析から、左室の収縮機能、心室-動脈系干渉の評価が可能であることが明らかとなった。これらの結果は、国際ME学会(NICE,France)、日本バイオレオロジー学会、日本臨床生理学会にて発表した。一方、同時にDoppler・Echo trackingシステムを用いてヒト頚動脈のI計測を実用化し、肥厚型心筋症、僧帽弁疾患、大動脈疾患症例の頚動脈のIを求めた。それぞれ立位、臥位にて駆出初期及び駆出末期のIのピーク値、心電図R波からそれぞれのピーク値までの時間間隔を求め、さらにIの性質を明らかにした。これらの結果は日本循環器学会、日本バイオレオロジー学会、日本臨床生理学会、さらには国際ME学会(NICE,France)にて発表し、高い評価を得た。
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