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1997 Fiscal Year Annual Research Report

中世東国における禅刹の造像文化-鎌倉五山・十刹・諸山-

Research Project

Project/Area Number 09710035
Research InstitutionTokyo National Museum

Principal Investigator

浅見 龍介  東京国立博物館, 学芸部・美術課彫刻室, 研究員 (30270416)

Keywords仏像彫刻 / 禅宗寺院 / 頂相彫刻 / 鎌倉五山 / 東国文化 / 中世文化
Research Abstract

鎌倉五山を中心とする東国の禅宗寺院には、多数の仏像、肖像彫刻が伝存しているが、従来調査、研究されることが少なかった。禅宗を思想的に分析するためにも、中国文化受容の実体を解明するためにも、研究の蓄積が望まれるところである。
9年度は、鎌倉五山、関東十刹などに所蔵される彫刻のうち、中世にさかのぼる作例を抽出するための予備調査と一部の作品についての詳細な調査を実施した。建長寺塔頭の禅居院の観音菩薩坐像の構造、保存状態に関して新たな知見を得られた。また、同院の摩利支天坐像はこれまで江戸時代の作例とみられてきたが、調査により鎌倉時代の作であることが判明し、新たに見出された二童子立像とともに、開山にかかわる遺品である可能性が考えられるようになったことが大きな成果である。また、会津若松市、清水市等に出張し、十刹の由緒をもつ寺院の調査も実施した。京都、九州の出張では、鎌倉五山に関係する僧が開いた寺院を対象にした。
現地調査をする一方で、禅僧の語録、伝記等の文献、禅宗あるいは禅宗寺院の歴史を研究し、造像との関連の考察を進めている。
10年度もこの方向で進め、鎌倉五山、十刹、諸山に伝存する中世彫刻の写真、データを集めて、研究論文の発表につなげたい。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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