1997 Fiscal Year Annual Research Report
学際的な協同問題解決場面における「ものの見方・考え方」の役割
Project/Area Number |
09710085
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡田 猛 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (70281061)
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Keywords | 協同問題解決 / ものの見方 / 認知心理学 |
Research Abstract |
学際的な協同問題解決過程は、メンバー間の知識の内容の違いだけではなく、知識を運用する際の「ものの見方・考え方」の違いなどを伴う複雑な過程であると思われる。そして、学際的な協同問題解決におけるこのような「ものの見方・考え方」の違いは、「既存の思考の枠組みを考え直し、新しい考えの枠組みを構築するためのチャンスを与える」と同時に、「協同作業の効率を低め、メンバー間の相互理解を困難にする」という場合もある。したがって、学問的背景の異なる人々による学際的な協同問題解決について研究する際には、知識や「ものの見方・考え方」の異なる人たちがどのような葛藤を経験し、それらをどのように解決しながら、新しい考え方を形成していくのかという協同構築の過程を検討する必要がある。このような問題意識に基づいて、本研究では、「ものの見方・考え方」の異なる人々が協同で問題解決を行う際の協同構築のプロセスを検討することを目的とした。今年は、2年計画の研究プロジェクトの1年目であり、現在までのところ、大学院生を被害者として協同で問題解決を行わせ、その過程をビデオの記録した。現在は、ビデオ記録の分析を行っている最中であるので、結果については来年度の実績報告書で詳細に報告する予定である。
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