1997 Fiscal Year Annual Research Report
会話理解過程への視覚的イメージの視点による影響に関する時系列的な検討
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09710113
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Research Institution | Tokyo Junshin Women's College |
Principal Investigator |
福田 由紀 東京純心女子大学, 現代文化学部, 講師 (90241190)
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Keywords | 会話文理解 / 視覚的イメージの視点 / 視覚的イメージ / 反応時間 |
Research Abstract |
申請者の前研究など(「物語理解過程への視覚的イメージの視点による影響に関する時系列的検討」:平成7年度科学研究費補助金交付「説明文理解過程への視覚的イメージの視点による影響に関する時系列的検討」:平成8年度科学研究費補助金交付)において、文章によって喚起される視覚的イメージには個人差があり、個人内では比較的一貫性があることがわかった。また、視点を転換する際にはそれ以外よりも時間がかかり、心理的な操作がなされていることがわかった。本研究では、前研究で対象となった書かれた文章ではなく、話させる会話に焦点をあわせ、より一般的な談話に関する視覚的イメージの視点の影響を検討することである。 研究の対象となる会話材料収集のための予備調査を行った。まず、道案内場面や第三者の容姿の説明をしている二者の会話等を集めた。その際に、なるべく不自然な内容ではなく、また、より日常で使われている話し方(スピード、声の高さ、音調など)になるように気をつけた。実験対象は、東京周辺に在住する大学生を中心に行う予定のため、標準語あるいは東京弁の会話を収集した。次に、収集した会話のサンプルを会話の生態学的妥当性、視覚的イメージの喚起のしやすさについて、大学生に評定される予定である。それらの基準に達した材料について、前研究と同様な手続による実験を行い、より一般的な談話への視覚的イメージの影響を検討する予定である。
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