1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09710131
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松井 賢二 新潟大学, 教育学部, 助教授 (80199728)
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Keywords | 重度中途障害者 / 職場適応 / 教育訓練 / 職場満足 |
Research Abstract |
1.研究の目的 各企業(事業所)において、重度中途障害者の職場適応を促進するための教育訓練(指導)のあり方を実態に即して明らかにすることを目的とした。 調査の方法とその結果 (1)実態調査の方法・・・郵送による質問紙調査を実施。調査対象事業所は、重度身体障害者を雇用している新潟県内の事業所183社。質問紙は人事・労務担当者が回答する事業所用と障害者本人が回答する障害者用の2種類。調査時期は平成9年12月下旬〜平成10年2月上旬。回収率は47.5%(87社)。 (2)障害者の概要・・・回答のあった障害者241人のうち、重度中途障害者は63人。年齢層別では「50代」が26人(41.3%)と最も多い。障害別では「内部障害」が44人(71.0%)、「肢体不自由」が12人(19.4%)。 (3)重度中途障害者の職場適応を促進するための教育訓練(指導)のあり方・・・障害者用の質問紙では、職場適応の指標として職場満足の程度を、そして教育訓練として、特にOJTにかかわる管理監督者の指導援助の方法(程度)を尋ねた。指導援助の方法として5つの下位尺度(仕事の改善、仕事の計画と段取り、相談・人間関係など)、職場満足では8つの下位尺度(モチベータ-・モラール、ハイジーン・モラール(給与)、ハイジーン・モラール(社会)、集団会合など)を設定した.それらの質問項目すべてに回答している重度中途障害者43人を分析の対象とし、指導援助の方法と職場満足との相関を分析した。その結果、指導援助の方法の下位尺度のうち、「相談・人間関係」が職場満足の4つの下位尺度と最も高いプラスの相関を示していることが判明した。
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