1997 Fiscal Year Annual Research Report
リスニング教材のパーソナライゼーションと動機づけ及び学習ストラテジーに関する研究
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09710165
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
河合 靖 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (60271699)
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Keywords | 学習ストラテジー / バ-ソナライゼーション / リスニング |
Research Abstract |
本年度は、2年計画の初年度として、パーソナライゼーションを目的とした教材開発及びそれを用いた実験授業とデータ収集を行なう予定であったが、設備備品の納入等の遅れ等諸般の事情により、研究計画の進行が半年ほどずれこんでいる。前期においておこなうはずであった教材開発を、後期に行なった。本学の学生が目常生活において実際に接している場所・人々・できごとなどを、学習者が参加してブレーンストーミングを行ない、トピックの選定をした。学習者に実際に見聞きしたり、経験したりしたことがらをあげてもらい、それをもとにリスニング教材の素材を創作した。さらに親近感・情報の浸透度・興味の喚起・知的好奇心の満足度などを基準に学習者にその素材のパーソナライゼーションの度合を採点してもらった。これらの資料をもとに、リスニング教材の素材を選定し、母語和者の協力を得て、設備備品として購入したDAT録音機・編集機を用いて録音を行なった。後期において行われるはずであった実験授業は、来年度前期にずれこむことになるが、統制群(実験教材を使わないリスニングの授業を受けたグループ)の、学期前後の学習ストラテジー調査票によるストラテジー使用の変化のデータを得た。当初の予定通り、データの分析はコンピューター統計ソフト(SPSS)を購入する来年度において行なう。今後の展望としては、研究計画の進行の遅れに伴って、海外の学術会議での発表を来年度中に行なうことが難しくなったため、研究紀要等による研究成果の発表に変更することとなる。
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