1997 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカの「教えることを学ぶ」教師教育プログラムの内容と方法に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09710185
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
徳岡 慶一 京都教育大学, 教育学部, 講師 (60207545)
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Keywords | 教師教育 / 教師教育プログラム / 教師教育内容論 / 教育教育方法論 / 教えることを学ぶ / アメリカ |
Research Abstract |
現在教師教育には、質の高い実践的指導力を育成することが求められている。今必要なのは、知識・技術と問題解決的思考との有機的統合の育成を目指す教師教育プログラムを開発することである。 アメリカの教師教育で近年注目されている「教えることを学ぶ」(learning to teach)の考え方に基づいて実践されているプログラムは、この課題に対して有効な示唆を与えてくれるものである。 本研究では、上記の課題を解決するために、アメリカの教師教育において「教えることを学ぶ」という観点から開発され実践されている教育教育プログラムの内容と方法とに関する基礎的研究を行うことを目的とする。 上記の目的を達成するために、本年度は、収集した資料を分析して、「教えることを学ぶ」という概念とその背景を明確にする作業を行った。その結果、以下のことを明らかにした。 1「教えることを学ぶ」に関する研究がアメリカを始め欧米では数多く実施されている。 2「教えることを学ぶ」をいう概念が提出された背景に、講師を生涯学習者と位置づける考えがある。 3「教えることを学ぶ」に関する研究が隆盛になったのは、教師の思考過程や知識をとらえる方法論(認知科学、解釈的手法)の発展がある。 4「教えることを学ぶ」という概念は大変広範である。 (1)講師が学ぶべき知識や技能とその教育方法 (2)教師の社会化 (3)教師が教職に必要な知識や技能を習得していく過程とその成果
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