1998 Fiscal Year Annual Research Report
戦前日本における小学校長職の地位と役割に関する実証的研究
Project/Area Number |
09710193
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
元兼 正浩 福岡教育大学, 教育学部(第四部教育科), 講師 (10263998)
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Keywords | 校長職 / 法的地位 / 職務遂行 / 人事 |
Research Abstract |
戦前日本における小学校長職の地位と役割とを実証的に解明するため、本年度は以下のように研究を展開させた。 まず、小学校長の地位については雑誌「日本之小学教師」に掲載の普通免許状受領者のデータベースに加え、優良小学校長の履歴(プロフィール)のデータベースを作成した。また、府県レベルの校長人事関係の諸規則の整理も行った。なお、戦前の校長職の法的地位に関する大まかな流れについては本年度12月に日本教育制度学会で報告した。 次に、小学校長職の役割については佐賀県内5小学校に現存する明治後期の学校日誌の中から校長の職務遂行にかかわる記述を抽出しこれを分析した。その成果は本年度6月に発行した九州教育学会紀要におさめられている。 なお、昨年度からの継続で、成立期の小学校長職に関わる法社会学的な研究については福岡教育大学紀要に発表しているので参照されたい。
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[Publications] 元兼正浩: "明治後期における小学校長の職務遂行状況-佐賀県内5小学校の学校日誌を手がかりとして-" 九州教育学会研究紀要. 25. 15-23 (1998)
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[Publications] 元兼正浩: "小学校長職の法制化過程に関する研究(II)-校長職の法制上の成立-" 福岡教育大学紀要(第4分冊). 48. 69-73 (1999)
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[Publications] 元兼正浩: "小学校長職の法制化過程に関する研究(III)-地方における校長職の規則化-" 福岡教育大学紀要(第4分冊). 48. 75-84 (1999)