1997 Fiscal Year Annual Research Report
外国人との社会的接触に対する日本人大学生の態度の類型化-国際化時代における異文化受容度の構造的分析-
Project/Area Number |
09710217
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
岩崎 久美子 国立教育研究所, 企画調整部, 主任研究官 (10259989)
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Keywords | 異文化接触 / 接触頻度 / 国際化 / 心理的障壁 |
Research Abstract |
(1)日本人が外国人と接触する際の問題点を探索するため、下記の予備調査を実施した。 ・日本人大学生45名を対象として、日本を含む10の国民・人種についてイメージを表す言葉を記入させる調査を実施し、国民・人種に対する日本人大学生の固定的なイメージ、分散化されたイメージ、イメージなし等の分類を行った。 ・アメリカカリフォルニア州バークレーに滞在する日本人対象に、「日本と滞在地における快適度」、「日本・日本人に対する誇り・残念に感じること」、「滞在地での自信につながる出来事」、「日本人意識化の契機」、「ソーシャルサポートの相手」、「日本人のイメージ」、「滞在地における適応の定義」、「日本人の国際化の問題点」、「日本人の心理的障壁」、「日本人としてのアイデンティティ」に関する自由記述、及びナショナル・アイデンティ尺度等16項目からなる質問紙調査を実施し、45名分の回答を得た。 ・フランスパリに滞在する日本人を対象に、(2)と同じ質問紙調査を実施し、69名分の回答を得た。 (2)アメリカ、フランスにおいて実施した予備調査の結果を集計、分類したものを、84ページの冊子にとりまとめ、回答者(協力者)の一部にフィードバックした。 (3)自由記述回答は、数量化可能な「日本人としてのアイデンティティ」の値、上位50%、下位50%に分け、それぞれ、単語レベルにおいてKJ法に類似した方法で項目分析を実施した。 (4)予備調査に基づき、次年度実施の日本人大学生対象の接触頻度を中心とした質問票の設計を計画中である。
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