1997 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀半ばから20世紀初頭にかけてのタイの外交政策に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09720061
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
永井 史男 大阪市立大学, 法学部, 助教授 (10281106)
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Keywords | タイ政治史 / 東南アジア国際関係史 / 外交政策 |
Research Abstract |
本年度は、1826年〜1937年までにタイ国が諸外国と締結した主要な条約、協定、議定書、付属文書、覚え書きなど、まとまったデータの入手、整理及び入力作業を主に行った。これらのデータのうち、タイ語については、アルバイト労働を使いながら入力作業を行った。一方英語については、集めてデータを一旦スキャナーでイメージデータとして取り込んだのち、テキスト・ファイルに変換して編集作業を行った。したがって、まとまったデータについては、整理・入力作業はほぼ完了した。 次に、タイの外国に関する外交関連データについては、タイ外務省編『外務省史』などのまとまった資料を入手し、タイ政府の在外公館や外交使節に関するデータ入力作業を現在進めているところである。また、タイ国立古文書館のマイクロフィルムからも外交関係に関するデータを拾い出し、整理する作業に取り掛かっているところである。他方、諸外国のタイに関する外交関連データに関しては、データが分散しているため作業は進んでいないが、さし当たり在タイ米領事館のマイクロ・フィルム(1857年〜1929年)がまとまった形で本年度入手できたので、現在分析を進めているところである。また、タイ語の修士論文の巻末や、最近相次いで出版されているタイ政府の法律顧問・外交顧問などを務めたお雇い外国人のメモワ-ウには、諸外国の在タイ領事館に言及されていることが多く、不十分ながらもこれらのデータを活用している。 なお、このテーマに関連して、パトリック・タック『フランスの狼とシャムの羊-シャム独立に対するフランスの脅威-一八五八〜一九〇七年』(バンコク、ホワイト・ロータス社)、一九九五年を書評論文として取り上げ、現在投稿中である。
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