1998 Fiscal Year Annual Research Report
代数的構造及び幾何学的構造の物性論における意義と応用
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09740307
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
初貝 安弘 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80218495)
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Keywords | 代数的効果 / 量子臨界現象 / オームの法則 / 量子ホール効果 / 非局在状態 / ハバードモデル / 量子群 / 準古典近似 |
Research Abstract |
本年度は物性理論における代数的、幾何学的効果としての観点から以下の点に関して新しい研究成果を得た。 (1) 代数的効果としての量子臨界現象における対称性の効果についてスケーリングの議論による詳しい解析を行いその結果を論文として発表した。具体的には乱れた系における量子臨界点における分数次元のオームの法則としてまとめられる。 (2) 量子ホール効果における非局在状態の代数幾何学的意味に注目し、位相不変量を計算することにより、いわゆるプラトー間転移及びフローテイングの議論に関する新しい結果を得た。そこではホール伝導度の総和則と平均操作が重要な意味を持つ。その結果は現在論文として投稿中である。 (3) 乱れたと電子相関の共存効果に関してランダムハバードモデルに関して数値計算を行い重要な結果を得た。具体的にはアンダーソン絶縁体とモッ ト絶縁体間の転移を示し、論文として発表した。 (4) 量子群の表現を用いた磁場中の電子系でのブロッホ電子に関し、いわゆる弱磁場の極限すなわち準古典近似において厳密な計算を進めた。その結果は現在論文としてまとめつつある。
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[Publications] Y.Hatsugai et al: "Disordered Cntical Wavefunction of Two-Dimensional Dirac Fermions on a lattrce" Physica. B249-251. 796-800 (1998)
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[Publications] Y.Moritaand Y.Hatsugai: "Scaling near random criticality in Two Dimensional Divac Fermion" Phys.Rev.Lett.B58. 6680-6683 (1998)
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[Publications] Y.Otsuka et al.: "Collapse of Charge Gap in Random Mott Insulators" Phys.Rev.B. 58. 15314-15316 (1998)
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[Publications] 初貝 安弘: "量子ホール効果-その自然さと不思議さ-" 物性研究. 1. 559-563 (1999)