1998 Fiscal Year Annual Research Report
自由電子レーザーを用いた単色ガンマー線ビームの開発
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09740343
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
保坂 将人 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (60290897)
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Keywords | 自由電子レーザー / ストレージリング / コンプトン散乱 / ガンマー線 |
Research Abstract |
自由電子レーザーとストレージリングを周回する電子ビームのコンプトン散乱によって大強度のガンマー線ビームを安定に生成するためには、1ストレージリングの電子ビームの性質、2自由電子レーザーの安定性、3外部(管理区域外)からのビームの制御及びモニターが重要である。 まず、1に関しては電子ビームのエネルギー広がり、空間的広がり(エミッタンス)を測定する新しい方法を確立した。これはオプティカル・クライストロンによる電子ビームの放射光が電子ビームの運動状態に敏感であることを利用する方法である。ストレージリングの電子ビームの運動状態を縦方向キッカーなどによって変化させ、そのときのオプティカル・クライストロンによる電子ビームの放射光スペクトルを測定する実験を行い、理論的計算と良く一致した。この研究はアメリカで行われた自由電子レーザーの国際会議で発表された。 次に、2に関してはいままでのUVSOR自由電子レーザーをより安定化するために、著者の属するUVSORマシングループで新たに外部からの空間的振動を極小に抑えたミラーチャンバーを新たに製作した。これは平成11年3月にストレージリングに組み込まれる予定である。 3に関しては光ファイバー及びGPIBを用いた制御系を現在、グループ内で協力しつつ進めている。
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[Publications] M.Hosaka: "Study of beam property on a stornge ring operated with negative momentum compaction factor" Nuclear Instruments and Methods in Physics Research. A407. 234-240 (1998)
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[Publications] M.Hosaka: "Infiuences of electrom bean proporties on spontaneous vadiation from on optical klystron" Nuclear Instruments and Methods in Physics Research. A(in press).