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1997 Fiscal Year Annual Research Report

化学合成生物群集の進化についての有機地化学的・古生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 09740385
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

荻原 成騎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50214044)

Keywords化学合成生物群集 / バイオマーカー / 分子化石
Research Abstract

本研究の第1歩として、現世の海洋底から得られた化学合成生物群集(御前崎沖竜洋海底谷よりシンカイにて採集)を有機地球化学的に分析した結果、3,7-dimethylalkaneとakylcycropenetaneが多量に検出され、これらはシロウリ貝類と共生するバクテルアを特徴付けるバイオマーカーである可能性が示された。ただし、GC/IR/MS分析による同位体測定から炭素同位対比は、それぞれ-24‰前後でバクテリアの生成物としては重すぎる値が示された。また、長鎖のisoprenoidが多種含まれるが、深度と伴に急激に減少し、海面下10cm程度でほとんどがsqualeneに変化する。これによってisoprenoidは分子化石としては全てsqualeneの形で保存されている。n-alkaneはほとんど認められず、hopanoidはdiplopteneが卓越する。
さらに、古生物学的に非常によく研究されている横浜市港南台のシロウリ貝群集について同様の分析を行った。ここでは、炭酸塩によってセメントされた化石試料からの分子化石の抽出法を新たに開発した。その結果、現世の試料と同様に3,7-dimethylalkaneが検出された。これによって3,7-dimethylalkaneは、化学合成生物群集を特徴付ける化学化石であることが示された。これによって、化石群集の保存状態が悪く、伝統的な古生物学手法が用いることが出来ない場合でも、分子化石を用いて化学合成生物群集の認定を容易に行うことができるようになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 荻原成騎: "モンテレ-層燐酸塩岩相の自生燐灰石に取り込まれたビチュメンの有機地球化学的特徴" Res.Org.Geochem.12. 27-34 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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