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1998 Fiscal Year Annual Research Report

多元相互作用に基づく金属応答性アロステリックレセプターの開発

Research Project

Project/Area Number 09740488
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

森内 敏行  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60281119)

KeywordsPodand型複素環系三座記位子 / 亜鉛錯体 / メタロレセプター / ピレン / 蛍光
Research Abstract

本研究では、アロステリーに基づいて個々の分子を配列制御することによる「高機能分子系超構造」の構築を目的とし、金属イオンとの錯形成に起因するホストの大きなコンホメーション変化とPodand部位の多元相互作用を活かした金属応答性アロステリックレセプターの開発を目的とする。本年度は、昨年度得られた知見をもとに、ピレン蛍光部位を有するPodand型複素環系三座配位子を設計合成し、亜鉛からなるメタロレセプターを開発し、その有用性について明らかにした。
Podand型複素環系三座配位子(PIZY)をメタノール中、酢酸亜鉛で処理したところ、1:1錯体PIZY-Znが得られた。塩化メチレン中において蛍光スペクトルの測定を行ったところ、PIZYのみの場合、モノマーおよびエキシマー発光が観測されたが、PIZY-Zn錯体ではモノマー発光のみのスペクトルが得られ、錯形成に伴うホスト配位子のコンホメーション変化が明らかとなった。
次に、このメタロレセプターへのゲスト分子の導入を試みた。PIZY-Zn錯体をメタノール中で2当量のP-ニトロ安息香酸ナトリウムで処理したところ、黄色の1:2錯体が得られた。得られた錯体の蛍光スペクトルを塩化メチレン中で測定したところ、ピレンのモノマー発光が効率的に消光され、メタロレセプターとして機能することが判明した。
以上の如く、新規に設計合成した亜鉛錯体がメタロレセプターとして機能することを明らかにし、金属応答性アロステリックレセプター開発のための基礎的知見を得た。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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