1997 Fiscal Year Annual Research Report
超短光ファイバーレーザの超高速パルス発生および波長変換に関する研究
Project/Area Number |
09750049
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 学 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (50226007)
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Keywords | ファイバーレーザー / 光パルス / 波長変換 / チャープ周波数コム / ドメイン反転 / 疑似位相整合 / 光パラメトリック相互作用 / 差周波発生 |
Research Abstract |
近年、ますます発展している高度情報化社会においては、情報伝送の高速度・大容量化、および波長の異なるネットワーク間での高速な光波長変換技術が強く求められている。そこで、本研究では、ファイバーレーザーをベースに高速繰り返しの光パルス光源の研究と疑似位相整合を用いた光波長変換技術に関して研究を行っている。研究内容は以下の通りである。 1.レーザー媒質としてErドープファイバーを用い、共振器内に音響光変調器を含むリング型共振器を有するファイバー型周波数シフト帰還型レーザーを構成 した。中心波長1.558μm、スペクトル広がり約350Ghzの発振動作を確認した。 2.出力光をマッハツェンダー型干渉計によるホモダイン検波実験より、出力光のスペクトル構造は、チャープコム構造であることを明らかにした。 3,疑似位相整合による光パラメトリック相互作用を用いた光波長変換器の基盤技術のために、光損傷に強いLiTaO_3のバルクドメイン超格子(周期:21.3μm、厚さ:500μm)の作製とLiNbO_3のバルクドメイン超格子を用いた光パラメドリック発振の実験を行った。発振特性では、ポンプ波長1.06μm、シグナル波長1.6μmにおいて、シグナル波に対するスロープ効率55%、出カパワー590mWが得られた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 吉田真人、他: "周波数シフト帰環型ファイバレーザーの発信特性" 第52回応用物理学会学術講演会予稿集. 11pA5. 31-32 (1997)
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[Publications] 吉田真人、他: "周波数シフト帰環型ファイバレーザー" レーザー学会研究報告会. RTM-98-10. 21-25 (1997)
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[Publications] 伊勢浩二、他: "導波路型疑似位相整合デバイスの作製とそのSHG特性" 平成9年度電気関係学会東北支部連合大会. 11pA-1. (1997)
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[Publications] 和泉俊介、他: "周期ドメイン反転LiNbO_3を用いた光パラメトリック発振" 第45回応用物理学会学術講演会予稿集. 30pV-19. (1998)
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[Publications] M.Sato et al.: "6μm Parametric Oscillation using periodically poled LiNbO_3" Techaical digest of International Topical Workshop on Contempotory Photonic Techndogies. Pd-04. 229-230 (1998)
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[Publications] M. Sato et al.: "Highly efficient optical parametric oscillation using periodically pded LiNbO_3" Technical digest of International Workshop on current Topics of Laser Technology. P-04. (1998)