1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09750275
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐伯 暢人 新潟工科大学, 工学部・機械制御システム工学科, 助教授 (10278070)
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Keywords | 摩擦振動 / 数値解析 / 振動輸送 / 粒状体 / 個別要素法 / 衝突 |
Research Abstract |
振動輸送は精密機械部品や原材料などの大量輸送などに広く用いられているが、その輸送対象によって輸送パターンが異なる。例えば、精密機器部品を輸送する場合、輸送対象を極力傷つけないように輸送面上をすべらせながら輸送する。それに対して、原材料などの粒状体の場合には輸送速度を上げるために、積極的に輸送対象を輸送面から飛ばすようにして輸送を行う。これまでにも、振動輸送に関しては理論的にも実験的にも多くの研究が行われてきているが、そのほとんどは前者を対象としたものであり、振動板上をすべる一質点の運動から輸送能力が予想されてきた。ところが、粒状体の輸送の場合、個々の粒子がぶつかり合いながら運動を行うため、解析的には粒状体を質点として扱うには明らかに無理があり、連続体として扱うにも限界がある。また、実験的には粒状体内部の挙動を計測することが非常に難しいことなどから、今日まで粒状体の振動輸送を扱った研究はほとんど行われてきてはいないのが現状である。本研究ではその粒状体を対象とし、粒状性を考慮に入れた振動輸送解析手法を提案した。その解析手法はCundallらが提案した個別要素法を修正したものであり、粒子の形状が輸送挙動に与える影響を考慮できるように、楕円粒子を扱えるようにしている。解析を行った結果、輸送面を振動させるときの周期を小さくしたり、振幅を大きくすることによって、輸送速度が増大することがわかった。さらに、粒子が扁平していくに従い、転がりにくさから輸送速度は減少することがわかった。
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Research Products
(1 results)