1997 Fiscal Year Annual Research Report
多重波伝搬環境における素波の到来方向と遅延時間の高分解能計測
Project/Area Number |
09750400
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高田 潤一 東京工業大学, 理工学国際交流センター, 助教授 (90222083)
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Keywords | 移動通信 / 電波伝搬 / チャネルモデル / 超分解能法 / ESPRI法 / 遅延プロファイル / 角度プロファイル |
Research Abstract |
本年度は,新たな測定装置の試作にまでは至らなかったが,ネットワークアナライザを用いて,見通し環境における遅延時間および到来方向の測定を行った.遅延時間測定ではネットワークアナライザの周波数走査機能を利用し,到来方向測定では受信アンテナの位置を動かして等価的なアレーを構成し,それぞれ伝達関数を測定した.測定データに対して,コヒーレント信号の相関を下げるための前処理となる周波数/空間平均法を適用し,次に到来時間/角度を直接推定するESPRIT法を適用し,インパルス状の遅延/角度プロファイルを得る.実験結果を,本研究室で開発したレイトレース法を用いた伝搬シミュレータにより予測されたプロファイルと比較したところ,レイトレース法での誤差要因となる位相のアンビギュイティの範囲内に測定結果が入ることを確認し,本測定法の有効性を実証した.また,ESPRIT法による推定結果が必ず離散フーリエ変換による分解能を上回ることを到来波が2波の場合に関して理論的に照明し,実環境による実験結果からも,この議論が裏付けられた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 阪口啓,高田潤一,荒木純道: "MUSIC法を用いた多重波伝搬環境における到来方向推定法" 1997年電子情報通信学会通信ソサエティ大会. B-1-9. (1997)
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[Publications] 阪口啓,高田潤一,荒木純道: "ESPRIT法を用いた多重波パラメータの推定法" 電子情報通信学会技術報告. AP97-151. (1997)
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[Publications] 阿部徳生,高田潤一,荒木純道: "レイトレースを用いた時間空間チャネルモデルの作成" 電子情報通信学会技術報告. AP97-197. (1998)